2025年アフガニスタン地震救援

発災直後から捜索・救助活動を行うアフガニスタン赤新月社スタッフ©IFRC
2025年8月31日、午後11時47分(現地時間)、アフガニスタン東部を震源とするマグニチュード6.0の地震がありました。震源の深さは8kmと非常に浅く、その後も余震が相次ぎ、甚大な被害に見舞われた東部山岳地帯では、8,000棟以上の家屋が倒壊しました。この地震により、2,200人以上が命を落とし、3,700人以上が負傷、約130万人が直接的・間接的に被害を受けました(2025年10月1日時点)。
「2025年アフガニスタン地震救援金」-多くの皆さまのご協力、ありがとうございました。
「2025年アフガニスタン地震救援金」-多くの皆さまのご協力、ありがとうございました。
日本赤十字社は、このたびの大規模災害の発生を受け、「2025年アフガニスタン地震救援金」の募集を行いました(2025年9月4日~2025年11月28日)。
受付金額:5,307万9,167円
皆さまから温かいご支援をいただき、誠にありがとうございました。
お寄せいただいた救援金は、国際赤十字・赤新月社連盟(以下、連盟)、赤十字国際委員会(以下、ICRC)、アフガニスタン赤新月社および日本赤十字社が行う、アフガニスタンにおける救援・復興支援活動や防災・減災活動等に充てられます。
支援の概要
国内全土に34の活動拠点を持つアフガニスタン赤新月社は、地震発生直後から災害対策本部を立ち上げ、捜索・救助や搬送、医療の提供、救援物資の配付、避難所や仮設トイレの設置、温かい食事の提供、現金給付など、人びとのニーズに合わせて幅広い活動を行っています。冬に向けた備えも含めて、これまでに8万9,000人以上に支援を届けてきました(2025年10月10日時点)。
アフガニスタン赤新月社は、ICRCと連盟、そして各国赤十字・赤新月社と共に最前線での活動を展開し、中長期的な支援活動にも取り組んでいます。
![]() |
クナール州の3万2,571人に救援物資を配付。 | ![]() |
仮設トイレの設置や衛生キットの配付を通して、3,070人に水・衛生支援を提供。 |
![]() |
2万4,529人に温かい食事を提供。 | ![]() |
13の巡回診療チームを被災地に派遣し、5,227人に医療サービスを提供。現在も4つの巡回診療チームが活動を継続中。 |
![]() |
女性を含む約214名のボランティアが救援活動を実施。 | ![]() |
1,674張のテントを配付し、1万1,718人に避難所を提供。 |
![]() |
緊急アセスメントに基づき、4,544人に現金給付を実施。 | ![]() |
1,552人にこころのケアの支援を実施。 |
(上表内の数字はすべて2025年9月16日時点)
写真と動画で見る、最前線の救援活動
![]() 負傷者への応急手当を行うアフガニスタン赤新月社の緊急医療チーム©IFRC |
![]() 主要道路へのアクセスが遮断され、ヘリコプターによって負傷者の搬送を行う©IFRC |
![]() 地震発生直後に被災地に駆けつけるアフガニスタン赤新月社スタッフ・ボランティア©ARCS |
![]() 負傷した子どもを背負って搬送するアフガニスタン赤新月社スタッフ・ボランティア©ARCS |
|
救援物資を被災地へ輸送©IFRC |
女性スタッフによる巡回診療©IFRC |
|
温かい食事を配付するアフガニスタン赤新月社スタッフ©ARCS |
負傷者をサポートするアフガニスタン赤新月社スタッフ©ARCS |
|
クナール州でアフガニスタン赤新月社が実施する巡回診療所を訪れた親子©ICRC |
![]() 被災した人びとへの現金給付©ARCS |
クナール州ヌルガル地区の避難所で372世帯に小麦粉を配付©ARCS |
クナール州ヌルガル地区の避難所にて100世帯にソーラーパネルやバッテリーを配付©ARCS |
これまでの赤十字ニュース
アフガニスタン地震発生から1カ月が経過、国際赤十字と共に、日本赤十字社もさまざまな形で支援を実施
【速報6】アフガニスタン地震:被災した人びとの生活再建に向けた支援を届ける
【速報5】アフガニスタン地震:孤立する山岳地帯に支援を届けるために、広がる国際赤十字の緊急救援
【速報4】アフガニスタン地震:日赤から2,000万円の資金援助を決定


















クナール州ヌルガル地区の避難所で