国際活動とは
絶え間なく起こる災害や紛争―それらは人びとの尊い命や財産を一瞬にして奪い去ります。
赤十字は、191の国や地域に広がる世界的ネットワークを生かし、人びとの苦痛を軽減し、予防するためのさまざまな活動を行っています。
いかなる状況下にあっても、誰もが「自ら立ち上がる力」を有しています。その力が高ければ高いほど、自身の力で危機を予測し、対応し、回復し、さらに前進することが可能です。地域社会やそこに住む人々が危機にさらされた時、真っ先に対応するのは彼ら自身です。赤十字は、地域社会あるいは人々がもつ底力である回復力(レジリエンス)を強化することを目指しています。
そのために、被災者への医療や衣食住の支援といった緊急救援だけでなく、その後の復興支援、そしてこの回復力を培う長期的な開発協力という流れで包括的に取り組んでいます。
世界を取り巻く環境が刻一刻と変化しても、人道的課題の解決は終わりを見ません。こうした人道問題に対する国民の理解と関心を高めることもまた、赤十字の重要な役割の一つなのです。
© ICRC/J.Björgvinsson