【速報】アフガニスタンでマグニチュード6.0の地震が発生、赤十字は最前線で活動中

 2025年8月31日、午後1147分(現地時間)、アフガニスタン東部を震源とするマグニチュード6.0の地震がありました。震源の深さは8kmと非常に浅く、その後もマグニチュード4.5から5.2の余震が相次いで発生しています。

 現地当局は、この地震により少なくとも600人以上が亡くなり、1,300人以上が負傷し病院で治療を受けていると伝えているほか、さらに甚大な建物被害や人的被害が懸念されています(2025年9月1日時点)。

 震源に近いクナル州では、地震発生前の金曜日から土曜日にかけて大雨による洪水が発生し、少なくとも5人が死亡、400世帯が被害を受けていました。今回の地震は、洪水により地盤やインフラがぜい弱になっていた地域も襲い、被害の拡大をもたらしています。地滑りや洪水のため、アクセスや通信が制限されている地域もあり、被害状況の全容把握や救護活動の展開の妨げになることも懸念されています。

 深刻な干ばつ、食料危機、経済崩壊、数十年来の紛争など、絶え間なく続く複合的な人道危機に苦しむアフガニスタンの人々にとって、この地震はさらなる打撃を与えています。

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発災直後、被災地に駆け付けるアフガニスタン赤新月社の車両©ARCS

■発災直後からアフガニスタン赤新月社が支援を開始

 現地の赤十字機関である、アフガニスタン赤新月社(以下、アフガニスタン赤)は、発災直後から被災地に向かい、捜索・救助活動や負傷者への応急手当および病院への搬送を行うなど、被災した方々への迅速な緊急支援活動を続けています。

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救援活動に向かうアフガニスタン赤新月社スタッフ©ARCS

 また、国際赤十字・赤新月社連盟アジア・大洋州地域事務所においても、アフガニスタン赤と密に連携し、現地の状況・ニーズ把握に努め、赤十字全体としての支援方針を検討しています。

 日本赤十字社も、現地と密に情報交換をしながら、必要に応じた支援を行っていきます。

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