【速報6】アフガニスタン地震:被災した人びとの生活再建に向けた支援を届ける

 8月31日にアフガニスタン東部で発生した地震から20日が経過しようとしています。アフガニスタン東部の被災地での人道危機は依然として深刻な状況にあります。当局によると、クナール州だけで600人以上の孤児がいるとされています。またWHOによると49万8,000人以上が医療支援を必要としており、そのうち1万1,600人以上いる妊婦も、衛生状態の悪い過密状態の仮設避難所で生活しています。数千世帯が野外や仮設テントでの避難生活を余儀なくされており、寒さが厳しくなる中、健康リスクが高まっています。
 赤十字国際委員会(以下、ICRC)とアフガニスタン赤新月社は被災者支援を継続しています。クナール州のチャウカイ地域に設置した避難所には約500世帯が避難しており、各世帯に飲料水45,000リットルやソーラー充電ライトなどを配付しました。また、同避難所には貯水タンクや浄水用薬剤、発電機などの設置やトイレ、給水施設の建設も始まっており、安全な水と衛生環境の確保が進んでいます。

画像 アフガニスタン赤新月社が設置した避難所🄫Meer Abdullah Rasikh/IFRC

 医療面では、アフガニスタン赤新月社と国境なき医師団が支援する診療所が設置され、心理カウンセリングを含む初期診療が提供されています。被災者の一部は近隣の病院に搬送され、治療やリハビリも進んでいます。しかし過密や搬送態勢の不足といった課題は依然残されています。さらにICRCは、道路のがれき撤去作業を通じて孤立した村へのアクセスを回復させ、住民が医療や支援にたどり着けるよう尽力しています。

■きめ細かい支援を届けるアフガニスタン赤新月社

 アフガニスタン赤新月社は、国際赤十字・赤新月社連盟(以下、連盟)の支援も受け、クナール州だけでなく、ナンガルハル州、ラグマン州でも水や食料、防水シートや衛生キットなどの救援物資を配付、不調を訴える方々への診療や衛生講習の実施、また緊急支援として約200世帯に各世帯1万500アフガニ(約2万2,000円)を給付するなど多岐にわたる支援を展開しています。下表はこれまでにアフガニスタン赤新月社が支援を届けた方々の人数です。ICRCと連盟はアフガニスタン赤新月社と共に、今後も被災した人びとが安心して生活を再建できるよう支援を続けます。

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生活必需品

クナール州ヌルガル地区の336世帯にテント、毛布、防水シート、衛生キット、調理器具セット、ジェリカンなどを配付。

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給水・衛生

クナール州チャウカイ-パタンキャンプに60基のトイレを設置。370基の追加トイレ調達を進め、設置範囲の拡大予定。

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食料支援

毎日3,0004,000食の温かい食事を提供。

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保健医療

13の巡回診療チームを派遣、約3,000人以上に医薬品の配付や診療サービスを提供。

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ボランティア

214名のボランティアが 応急手当、避難誘導、心理社会的支援、テント設営、温かい食事の配付などの救援活動を実施。

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避難所

被災者向けに494張のテントを設置。

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被災した人びとへの現金給付©ARCS

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負傷者をサポートするアフガニスタン赤新月社スタッフ©ARCS

■引き続き、温かいご支援をよろしくお願いいたします。

 日本赤十字社は、アフガニスタン赤新月社や連盟、ICRCと連携し、被災された方々に寄り添った支援を今後も継続してまいります。引き続き、皆さまからの温かいご支援をよろしくお願いいたします。

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