【速報3】「2025年アフガニスタン地震救援金」受付開始

 アフガニスタン東部で発生したマグニチュード6.0の地震から4日が経過しようとしています。険しい山岳地帯である被災地での救援活動は、土砂崩れや度重なる余震による道路寸断・インフラ損傷に阻まれ、困難に直面しています。また、被災地によっては、コミュニティ全体が壊滅し、数千人がいまだがれきの下に閉じ込められているとみられるうえ、豪雨によるさらなる被害拡大の恐れもあります。約130万人が直接的・間接的にこの地震の影響を受けており、人道ニーズは広大かつ急速に拡大しています。

 最も被害の大きいクナール州では、アフガニスタン赤新月社が発災後1時間以内に救援活動を開始していますが、被災地へのアクセスが困難であるため、一部の医療チームは航空機で派遣され、また他のチームは数時間歩いて村へ到達しました。医療、飲料水、温かい食事、テントなどの生活必需品、避難所が緊急で必要とされているほか、負傷者や生存者の救援活動・避難支援などを迅速に行うための通行可能な道路の確保が喫緊の課題とされています。

20250904-9a84599b4576b556c75ddf041febbad52ef4e2cf.jpg負傷した子どもを背負って搬送するアフガニスタン赤新月社スタッフ・ボランティア©ARCS

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ヘリコプターによる負傷者の搬送©Meer Abdullah Rasikh/IFRC

 このような状況を受け、国際赤十字・赤新月社連盟(以下、連盟)は、アフガニスタン赤新月社の救援活動を支援するため、緊急救援アピールを発出し、2,200万スイスフラン(約40億円)を要請しました。

 この地震は、長年にわたる紛争に加えて、干ばつ、洪水、食料危機、人口移動などにより、深刻な人道危機に直面しているアフガニスタンを襲いました。連盟のジャガン・チャパゲイン事務総長は、「今回の地震は最悪のタイミングで発生しました。この災害は人々に直接的な苦しみをもたらすだけでなく、すでに深刻なアフガニスタンの人道状況をさらに悪化させています。これから数日間が、人命救助と差し迫った人道ニーズに対応するために極めて重要です」と述べ、国際支援が不可欠であることを強調しました。日本赤十字社もこのアピールに応じて資金援助をする予定です。

■本日9月4日から救援金の募集を開始

 日本赤十字社は、本日より「2025年アフガニスタン地震救援金」の募集を開始しました。お寄せいただいたご寄付は、連盟、赤十字国際委員会(以下、ICRC)、アフガニスタン赤新月社および日本赤十字社が行う救援・復興支援活動や防災・減災活動などに充てられます。一人でも多くの被災された方々に必要な支援を届けるため、皆さまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。

「2025年アフガニスタン地震救援金

受付期間:2025年9月4日(木)~ 20251128日(金)
使 途 :連盟、ICRC、アフガニスタン赤新月社および日本赤十字社が行う、アフガニスタンにおける救援・復興支援活動や防災・減災活動等に充てられます。

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