アフガニスタン人道危機救援
複合的な人道危機に直面し、 国内避難民が増加するアフガニスタン ©Afghan Red Crescent Society
アフガニスタンでは、長年の紛争や政変に加え、深刻な干ばつ、洪水や地震などの自然災害、食料危機、そして難民・避難民の問題が複合的に発生しており、人びとは、かつてないほど深刻な人道危機に直面しています。
加えて、周辺国での不法滞在外国人に対する強制送還の強化などに伴い、近年では210万人以上のアフガニスタン人が、隣国イランとパキスタンからアフガニスタンへ強制的または自主的に帰還しています(2025年7月現在)。人びとの多くは、長旅の末に国境付近に到着し、食料・水・医療・安全な宿泊場所などの緊急の支援を必要としています。こうした状況は、すでに深刻な人道危機に直面するアフガニスタンに、さらなる負担を強いています。
国際赤十字はこうした深刻な状況に対応するため、国の全土に活動拠点を持つアフガニスタン赤新月社(以下、ARCS)が中心となり、赤十字国際委員会(以下、ICRC)と国際赤十字・赤新月社連盟(以下、IFRC)が協力し、支援を必要とする人びとのいのちと健康を守るための活動を続けています。
日本赤十字社による支援
資金援助
日本赤十字社(以下、日赤)はIFRCに約9,200万円、ICRCに約3,000万円の資金援助を実施しました。救援金は、現地の支援活動に役立てられています。
海外救援金
「アフガニスタン人道危機救援金」の受け付けは、2025年3月31日をもって終了いたしました。
最終受付金額:9,630万9,215円
多くの皆さまのご協力、誠にありがとうございました。
アフガニスタン人道危機に対する国際赤十字の主な支援
| 食料・生活支援 | 約61万4,000人に食料を提供、3万9,000人に生計回復のための現金支援を実施。 |
| 現金給付(多目的) | 22万6,000人に目的に応じて使用できる現金を給付し、生活必需品や家屋修繕を支援。 |
| 保健医療支援 | 巡回診療チームを通じて150万人以上に一次医療を提供。母子保健、予防接種、心理社会的支援(MHPSS)も実施。 |
| 水・衛生 | 約35万人に安全な水と衛生用品を提供し、衛生啓発活動を実施。 |
| 避難所・住宅支援 | 緊急シェルターや生活用品を15万8,000人に提供。地震被災地で家屋修繕や仮設住宅建設を支援。 |
| 女性・子どもへの保護 | 6万9,000人以上の女性・少女にディグニティ(尊厳)キットを配付し、保護・ジェンダー対応を強化。 |
| 冬季対策 | 厳冬に備え、13万4,000人に防寒キットを配付。 |

雪が積もる中、はだしで過ごすアフガニスタンの子ども©IFRC / Meer Abdullah Rasikh

2023年7月アフガニスタンの9州を襲った季節外れの大雨により損壊した家屋©IFRC / Meer Abdullah Rasikh

現金給付プログラムによる支援©IFRC / Meer Abdullah Rasikh

雪の中、ダウンジャケットやブーツを子どもに手渡す赤十字スタッフ©IFRC / Meer Abdullah Rasikh
帰還民に対する国際赤十字の主な支援
| 食料・生活支援 | 約26万3,000人に温かい食事と飲料水を提供。 |
| 現金給付 | 避難所の衛生状態を改善するとともに、避難民に短期的な収入源を提供するため、現金支給による労働プログラムを通じて60人の帰還民が日常的な廃棄物管理に従事。 |
| 保健医療支援 | 診療所や巡回診療チームの活動により、6万7,000人以上に一次医療を提供。母子保健、小児の栄養スクリーニング、健康教育、心理社会的支援(MHPSS)も実施。 |
| 水・衛生 | 約3万8,000人に安全な水と衛生用品を提供し、避難所に60基の簡易トイレを設置。 |
| 避難所 | 国境付近で11万4,000人に家族用テントや大型シェルターによる一時的な避難所を提供。 |
| 生活必需品 | ディグニティ(尊厳)キットと衛生キットを296人に配付。 |

アフガニスタン赤新月社はパキスタンとの国境付近に診療所を設置し、帰還民に対する応急手当や医療支援を実施©IFRC

イランとの国境に位置するアフガニスタン西部で、長く過酷な旅路を経て到着した帰還民に対し、温かい食事を提供するアフガニスタン赤新月社©IFRC

帰還民に対してアフガニスタン赤新月社は食料や水、住居、医療支援などを提供©IFRC
帰還民に対してアフガニスタン赤新月社は食料や水、住居、医療支援などを提供©IFRC