インドネシア防災強化事業
村落防災ボランティアによる津波標識の設置©インドネシア赤十字社
防災教育研修を受けた教員による学校防災授業©インドネシア赤十字社
災害多発国であるインドネシア。その全土にネットワークをひろげるインドネシア赤十字社とともに、日本赤十字社は巨大地震のリスクが指摘されるジャワ島において、学校と地域のレジリエンス(回復力)強化に寄与するため、防災事業を実施しています。同事業では、学校防災、村落防災、そしてインドネシア赤十字社の事業実施基盤の強化に取り組んでいます。
2020年からケブメン県(中部ジャワ州)とマラン県(東部ジャワ州)を対象に実施した事業を2023年に完了し、2024年11月からはスカブミ県(西部ジャワ州)とジャンバル県(東部ジャワ州)を対象にした事業を実施しています。
2025年の主な活動
新たな事業地での初年度(2024–2025)の活動では、学校防災と村落防災の双方で基礎づくりとなる調査・研修・組織形成を重点的に進めました。学校・地域の実態把握に基づき、防災活動の土台を固める取り組みが進められました。
村落防災

防災事業を支えるための赤十字ボランティアの研修会©インドネシア赤十字社
- 村落防災ボランティアの組織化
村落防災ボランティア(CBAT:Community Based Action Team)を対象の全6村で組織しました。計120名のCBATがオリエンテーションを受講し、災害時の初動、情報伝達、住民支援などの基礎知識を習得し、活動を開始しました。
- ベースライン調査
- ハザードマップづくり
住民参加型のワークショップを実施し、危険箇所、避難経路、安全な避難場所を地図上に整理する活動を行いました。
- 災害リスクアセスメント(ぜい弱性・能力評価)
参加型手法を用いて、地震・津波・洪水など地域の主なリスクを分析しました。各村の報告書をもとに、災害救護体制を整備します。
学校防災
学校での災害リスクアセスメント©インドネシア赤十字社
- ベースライン調査
インドネシアの学校防災基準を用いて、校舎の安全性、防災計画の有無、教員・生徒の防災知識、地域との連携状況などを総合的に評価しました。
- 学校関係者向け説明会
学校関係者向けに学校防災の考え方、事業の目的、生徒・保護者・地域との協働について理解促進を図りました。
- 教員向け防災教育オリエンテーション
約200人の教員が防災教育の指導者として必要な知識と授業実施の方法を学びました。また、研修後は教員が自校で防災授業を実践できるよう、教材一式(教員用ハンドブック等)を配付しました。
- 青少年赤十字(JRC)の設立
学校で生徒が主体的に防災活動に参加できるよう、事業対象校のうち青少年赤十字がなかった7校で新たに青少年赤十字を開始しました。
更新情報
2025年9月10日 インドネシア防災強化事業:支援の担い手を育てる
2024年11月5日 【世界津波の日】インドネシア:命をまもる取り組み
2023年12月6日 インドネシアと日本の防災を比較する~日本赤十字社の国内防災担当が見たインドネシアの取り組み~