【速報7】ベネズエラ地震:避難生活が続く被災地で、赤十字は支援を継続

 現地時間2026年6月24日に発生したベネズエラ北中部の大規模地震から3週間が経過しました。これまでに少なくとも死者は4,734人、負傷者は16,700人以上に上り、約1万7,900人が住居を失いました(7月14日時点、国連発表[1])。今なお多くの人びとが避難生活を余儀なくされており、安全な住居や医療、水・衛生サービスなどへの支援が引き続き必要とされています。
 現地当局によると、現在107か所の避難所に2万人以上が避難しています。一方で、親戚宅や地域住民の受け入れ先などで生活している被災者も多く、被害の全体像については引き続き確認が進められています。

[1] Situation Report No.21 Earthquake in Venezuela 14 July 2026 OCHA

画像 ベネズエラ赤十字社は、全国41支部、3,000人のボランティアと700人の職員によるネットワークを生かし、被災地での支援活動を継続している。©VRC

こころに寄り添う赤十字の活動

 ベネズエラ赤十字社(以下、ベネズエラ赤)は、国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)や赤十字国際委員会(ICRC)、各国赤十字社・赤新月社と連携しながら、被災地での支援を続けています。
 発災直後は、骨折や外傷などに対する緊急医療が中心でした。しかし、時間の経過とともに、慢性疾患を抱える人への継続的な医療や、避難生活を送る人びとへの心理社会的支援(こころのケア)の重要性が高まっています。
 家族や住まいを失った悲しみや将来への不安、長引く避難生活によるストレスは、被災者の心身に大きな負担となります。ベネズエラ赤は心理社会的支援を通じて、被災された方の不安やストレスの軽減に取り組んでいます。

  • 動画:ベネズエラ赤による心理社会的支援(1分)

 引き続き、医療支援も継続・拡大しています。最も大きな被害を受けたラ・グアイラ州では、地震発生直後から仮設病院や救護所を設置し、応急手当や診療、医療機関への搬送支援などを実施してきました。7月10日時点で、ベネズエラ赤による医療支援は4,317件に上ります。
 こうした中、速報6でお伝えしたとおり、IFRCの調整のもと、スペイン赤十字社の診療所ERU(緊急対応ユニット)が出動し、現地で支援活動を展開しています。ラ・グアイラ州のスタジアムに設置されたテント型の診療所では、7月12日に診療活動が本格化し、初日に90件の診療を実施しました。外傷や急性疾患への対応に加えて、慢性疾患を抱える人への継続的な医療も提供しています。

画像 ラ・グアイラ州のスタジアムに設置された診療所©IFRC

 また、スペイン赤十字社はベネズエラ赤と連携し、被害の大きかったラ・グアイラ州北部の沿岸部にあるサン・ホセ病院周辺でも診療支援を継続しています。同病院は地震の被害により使用できないため、隣接する公園に設置された仮設診療所で医療サービスを提供しており、1日あたり150~230件の診療を行っています。被災地の保健医療体制を補完しながら、増大する医療ニーズに対応しています。

画像 サン・ホセ病院に隣接する仮設診療所©IFRC

 そして、ベネズエラ赤は、被災者への救援物資の配付も進めています。これまでに1,132人、541家族が救援物資を受け取りました(7月9日時点)。支援は、高齢者、障害のある方、妊婦、先住民族など、災害時に特に支援を必要とする人びとにも届けられています。ベネズエラ赤は、被災者一人ひとりの状況に寄り添いながら、医療支援と生活支援の両面から活動を続けています。

画像 配付された物資には、衛生キット、家庭用清掃キット、給水・浄水キット、家庭用浄水フィルター、食器類などが含まれている。©VRC

国際社会の継続的な支援が不可欠

 地震発生から3週間以上が経過した現在も、多くの人びとが避難生活を続けています。被災者が安心して暮らしを再建していくためには、安全な住居の確保に加え、医療、水・衛生、心理社会的支援など、継続的な支援が欠かせません。
 こうした中、国際赤十字はベネズエラ赤を中心に、緊急支援を継続するとともに、住居支援、保健医療、給水・衛生活動、心理社会的支援など、中長期的な生活再建を見据えた支援にも取り組んでいます。
 IFRCは、今後2年間で30万人を支援するために、5,000万スイスフラン(約100億円)の緊急救援アピールを発出しており、日本赤十字社も資金援助を行っています。しかし、必要な支援を継続するための資金は依然として不足しており、国際社会からのさらなる支援が求められています。
 被災した人びとが安心して暮らしを取り戻せるよう、私たち日本赤十字社を含め、国際赤十字は引き続き支援を続けていきます。

2026年ベネズエラ地震救援金

受付期間:令和8(2026)年6月30日(火)~令和8(2026)年9月30日(水)
使途:国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)、赤十字国際委員会(ICRC)、ベネズエラ赤十字社、および日本赤十字社が行う、被災者への救援・復興支援活動および防災・減災活動などに充てられます。

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