【速報】台風25号がフィリピン中部を直撃、フィリピン赤十字社は最前線で支援を実施
2025年11月4日から5日にかけて、台風25号(カルマエギ)がフィリピン共和国中部に上陸し、甚大な被害をもたらしました。現地当局の発表によると、これまでに少なくとも114人が死亡、127人が行方不明となっています(11月6日時点)。
台風は、今年9月末にマグニチュード6.9の地震に見舞われたセブ州を含む地域を直撃し、復旧途上にあった地域に深刻な影響をおよぼしています。被害の拡大を受け、フィリピン大統領は11月6日、「国家災害事態」を宣言しました。
台風に伴う大雨と川の氾濫により、広範な洪水が発生(セブ州タリサイ市)©PRC
多くの家屋が倒壊し、電気と通信は途絶えている(ミンダナオ島北部)©PRC
台風25号は、11月4日にフィリピンに上陸した時点で、中心気圧は970ヘクトパスカル、最大瞬間風速は180km/hを記録しました。フィリピン気象庁によると、警報レベルは5段階中「レベル4」が発令され、広範囲にわたる強風と豪雨により、各地で停電や通信障害が発生しています。台風25号はその後、北西方向へ進み、ベトナムにも上陸しました。ベトナム中部では一部地域で河川の氾濫が報告されており、現地当局は引き続き警戒を呼び掛けています。
一方、フィリピンでは新たに台風26号(フォンウォン)がミンダナオ北東部で発生しており、現在の進路予測では、数日以内にルソン島北部または中部に上陸する可能性が高く、最大で「レベル5」の警報が発令される見込みです。現地当局は、高潮や洪水のリスクが高まっているとして、住民に対し早期の避難準備を促しています。
フィリピン赤十字社の「誰ひとり取り残さない」支援
フィリピン赤十字社は、台風25号の影響を受けた被災者に対し、全国規模で支援活動を展開しています。11月4日時点で、数千人に支援を届けており、各地の支部から職員とボランティアが連携して、迅速な対応にあたっています。
現地では、フィリピン赤十字社の緊急対応チームが出動し、応急処置や心理的応急処置(PFA)を含む保健医療支援を実施しています。さらに、温かい食事や飲料水の配付、衛生促進活動など、被害が深刻な地域を中心に幅広い支援が行われています。
「誰ひとり取り残さない」ことを使命に掲げるフィリピン赤十字社は、台風26号の動向にも注意しながら、住民への注意喚起を発信し、迅速な人道支援を継続しています。
住民の捜索・救助活動を行うフィリピン赤十字社のスタッフとボランティア(1)©PRC
住民の捜索・救助活動を行うフィリピン赤十字社のスタッフとボランティア(2)©PRC
被災地に届けるための医薬品の準備©PRC
被災した住民へ温かい食事を届ける©PRC
国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)は、今回の台風被害に対し、フィリピン赤十字社からの要請を受け、国際赤十字による支援の調整を進めています。日本赤十字社も、IFRCアジア大洋州地域事務所などを通じて情報収集を進めており、今後、現地からの要請に応じて必要な支援を検討していきます。