【速報】フィリピン・セブ島北部沖でマグニチュード6.9の地震発生、赤十字は迅速な救援活動を展開
2025年9月30日午後9時59分(現地時間)、フィリピン・セブ州ボゴ市の北東沖を震源とするマグニチュード6.9の地震が発生しました。その後もマグニチュード5.0および5.1の余震を含む計379回の余震が記録されています(10月1日午前8時時点、現地当局発表)。現地当局の震度階級[1](10段階)では、最大震度VII(7:非常に強い揺れ)がボゴ市を含む計5地域で観測され、セブ州は10月1日付で非常事態を宣言しました。
[1] PHIVOLCS Earthquake Intensity Scale
同日時点で、少なくとも26人の死亡と147人の負傷が報告されており、約2万人が避難しています。教会や住宅など22件の建物が被害を受け、道路や橋の損壊、停電、通信障害、さらにはショッピングモールで火災の発生も報告されています。余震が続く中、被害の全容はまだ明らかになっていません。
地震により損壊したセブ州の教会©PRC
フィリピン赤十字社の対応
地震発生直後から、現地の赤十字社であるフィリピン赤十字社は住民の安全を確保するために注意喚起を行い、各支部・本社の職員やボランティアが即座に対応を開始しました。
被災地には、緊急医療サービス(EMS)チーム2班と救急車5台を派遣し、負傷者への応急処置や医療支援を行っています。また、被災した病院への支援として、医療資機材や遺体搬送用バッグの提供に加え、屋外に避難した患者や医療スタッフのためにテント設置も予定されています。現在も、被害状況の迅速なアセスメントと緊急支援活動が継続して行われています。
避難支援を行うフィリピン赤十字社の職員とボランティア©PRC
被災地の病院で応急処置を実施するEMSチーム©PRC
国際赤十字・赤新月社連盟は、フィリピン赤十字社と密に連携し、状況を注視しながら必要に応じて迅速な支援が行えるよう態勢を整えています。日本赤十字社も、現地と情報を共有しながら、今後の支援に備えていきます。