【速報8】ミャンマー地震:ミャンマーで活動を続ける日赤職員の声、支援物資も現地に到着

先月28日にミャンマー中部を襲った大規模な地震。日本赤十字社(以下、日赤)は4月1日よりミャンマー・ヤンゴンに職員を派遣し、支援内容の調整にあたっています。発災から2週間となる現地の様子について、話を聞きました。

■総力を挙げた救援活動、支援者へのこころのケアもカギに

「ミャンマー赤十字社や国際赤十字・赤新月社連盟(以下、連盟)のスタッフは、発災直後の騒然とした状況の頃から今まで総力を挙げて救援活動にあたっています。被害の大きかった地域などでは余震に対する恐怖心から屋外で避難生活を送る人も多く、被災者の方々は心身ともに疲労困憊(ひろうこんぱい)だろうと心配になります。また、最前線で活動を続けるミャンマー赤十字社のボランティアや職員の多くは彼ら自身も被災者であり、今後、中長期的な支援を継続していくためにも支援者側へのこころのケアも重要になってくると思います。
ミャンマー赤十字社の職員と話すと、日本の文化に興味を持ってくれている人や、2008年のサイクロン「ナルギス」の被害に対して日赤が行った支援(医療従事者の派遣や学校の再建支援など)のことを覚えている人も多いです。今回の地震に対して、同じアジアの隣国として日赤から少しでも多くの支援を届けるため、引き続き皆さまからのご関心・ご協力をお寄せいただけるとうれしいです」

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日赤職員(一番左)とミャンマー赤十字社、連盟スタッフたち ©JRCS/IFRC/MRCS

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サガインで展開しているミャンマー赤十字社の巡回診療の様子©MRCS

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防水シートやビスケットなど、ミャンマー赤十字社からの救援物資を受け取る被災者©MRCS

■追加支援分を含む救援物資がミャンマーに到着

日赤からの物資支援については速報7でお伝えしたところですが、現地の被害規模やニーズを鑑み、追加の救援物資支援を行うことが決定しました。追加で寄贈する物資は、コットン毛布(11,500枚)、家屋修繕キット(638個)、衛生用品セット(2,704個)などを含む計7品目です(2,900万円相当)。これらの物資もマレーシア・クアラルンプールの倉庫に日赤が備蓄していたもので、前回お伝えした物資と合わせて本日ミャンマーのヤンゴン国際空港に到着しました。
ミャンマー赤十字社は、自社で備蓄のブランケットや飲料水といった救援物資の配付を、発災当初から行っています。これまでに中国紅十字会やインドネシア赤十字社などもすでに物資支援を実施しており、被災された方々のために日赤を含む世界中の赤十字・赤新月社から支援が寄せられています。

画像 空港に到着した荷物を確認する日赤職員(一番左)と連盟スタッフ、ミャンマー赤十字社スタッフ©JRCS/IFRC/MRCS

国際赤十字では今後も「公平」、「中立」、「独立」といった赤十字の原則に則り、被災された方々のニーズに応えるための活動を続けてまいります。
引き続き、皆さまからの温かいご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。

「2025年ミャンマー地震救援金」

受付期間:2025年4月1日(火)~ 2025年6月30日(月)
使 途 :連盟、ICRC、ミャンマー赤十字社、タイ赤十字社および日赤が行う、ミャンマーおよびタイにおける救援・復興支援活動や防災・減災活動等に充てられます。

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