海外たすけあい

「NHK海外たすけあい」とは

「NHK海外たすけあい」は日本赤十字社とNHKが毎年継続的に実施している募金キャンペーンです。
皆様からのご寄付は、世界各地で紛争、災害、病気などにより苦しんでいる人びとを支援する活動に役立てられます。
1983年から2024年までに世界171の国と地域に支援を届けました。

特徴1 今年で43回目を迎える、歴史と信頼のある募金キャンペーン

国際赤十字創設120周年、NHKテレビ放送開始30周年という記念の年であった1983年にはじまり、現在まで長きに渡って続いている歴史のある募金キャンペーンです。

特徴2 必要な人に必要な支援を 対象を絞らず、幅広く行き届く支援

女性や子どもはもちろん、より幅広い人びとに支援を届けるとともに、紛争や災害など、様々な危機を対象に支援を行っています。

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特徴3 ご寄付が実際の支援に充てられる割合は、94%

ご寄付の94%を実際の海外支援活動に充てており、緊急救援から復興支援、開発協力に至るまでご寄付を有効活用しています。

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赤十字の支援活動

紛争に伴う難民・避難民などへの対応

 ウクライナ人道危機やイスラエル・ガザ人道危機など、紛争の影響を受ける人々が今なお世界各地に存在しています。加えて、スーダンやコンゴ民主共和国など、注目が届きにくく十分な支援が得られない「忘れられた人道危機」も深刻さを増しています。これらの地域では支援資金が減少し、関心の差が支援の差につながる状況が生まれています。また、ガザのように支援自体が物理的に困難な「忘れてはならない人道危機」も存在し、人道の空白地帯を生み出しかねない重大な課題です。
 赤十字はこうした紛争下において、医療支援、物資配布、こころのケア、給水、生計支援、離散家族支援などを通じ、いかなる状況でも人道支援の継続を目指します。

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ガザでのポリオワクチン接種の様子©PRCS

頻発、激甚化する災害への対応

 世界各地で、気候変動の影響と見られる災害が頻発しており、食料危機や保健衛生状況にも深刻な影響を及ぼしています[1]。特に干ばつや砂漠化などの災害は、自然資源をめぐる紛争を助長する傾向があり、紛争が長期化すればするほど災害リスクも増大するという調査結果もあります[2]
 赤十字は、こうした災害の影響を受けやすい脆弱(ぜいじゃく)な立場にある人々に対し、食料支援、現金・物資給付による生計支援、医療・給水・衛生支援、こころのケア、さらには小規模農家への種苗や農具、技術支援など、多角的な支援活動を展開しています。

[1] IPCC – Red Cross Red Crescent Climate Centre
[2] UNDP, Disaster-Conflict Interface:2015, p.8

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台風の到来により浸水した住宅に取り残された人々の捜索・救助活動を実施©フィリピン赤十字社

人びとのレジリエンスを高めるために

  赤十字では、平時から人々が予測不能な災害に備え、自ら対応し、立ち上がる力、すなわち「レジリエンス」を高めるため、防災教育や救急法の普及などに取り組んでいます。
 紛争のみならず、あらゆる人道危機からの復興や、人的・社会的・経済的基盤の再構築には、人々のレジリエンスが欠かせません。
 困難な状況にある人々への支援に加え、「自らのいのちと健康は自分で守る」「人々の尊厳が守られるよう助け合う」という意識を一人ひとりが持つことが何よりも重要です。赤十字は現地のボランティアとともに、地域の生活習慣や文化を踏まえ、病気やけがの「予防」に向けた啓発活動も展開しています。

20250812-3528c5ca8d5975ac7675c5e7029f3a05e9561bfd.JPG栄養教室で子どもたちに食事を配るルワンダの赤十字ボランティア©日本赤十字社

世界から届いた「ありがとう」の声

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ガザ南部ラファ:リームアボさん

「他の病院ではスタッフが足りず、受け入れを断られ不安でしたが、野外病院での赤十字の支援や出産を助けてくれた医師・看護師に感謝しています。ハンユニスからラファへ、ラファからアル・マワシに避難する苦しい生活で、検査も受けられず不安でした。帝王切開で出産し、今も動くのは難しいですが、この子が私たちの支えになってくれることを願っています。」
(写真:©ICRC)

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モンゴル・ザブハン県:バトエルデネさん(仮名)

「妻と私は厳しいゾド(大寒波)を経験した後、気持ちが不安定になることがよくありました。ちょうど支援を必要としていたときに、赤十字から現金支援と動物ケアキットが届き、本当に助けられました。そのおかげで少し心に余裕が生まれ、今では近所の家畜の世話も手伝えるようになりました。赤十字の皆さんに心から感謝しています。」
(写真:©日本赤十字社)

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南部アフリカ地域(エスワティニ):ノクトゥラさん

「自分がHIVに感染していることを受け入れるのはつらかったけれど、クラブ活動で仲間と出会い、孤独を感じずにいられました。また、毎年食料支援があり、干ばつの中でも助かっています。最近ではアクセサリー作りを教えてもらい、収入を得る機会にもつながっています。赤十字からのさまざまな支援に、本当に感謝しています。」
(写真:©IFRC)

事業報告書

令和6(2024)年度「NHK海外たすけあい」(第42回)事業報告書(4.85MB)

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