海外たすけあい

NHK海外たすけあいとは

「NHK海外たすけあい」は日本赤十字社とNHKが毎年12月に実施している募金キャンペーンです。
皆様からのご寄付は、世界各地で紛争、災害、病気などにより苦しんでいる人びとを支援する活動に役立てられます。
令和2年(2020年)までに世界161の国と地域に支援を届けました。

特徴1 今年で39回目を迎える、歴史と信頼のある募金キャンペーン

国際赤十字創設120周年、NHKテレビ放送開始30周年という記念の年であった昭和58年(1983年)にはじまり、現在まで、39年という長きに渡って続いている歴史のある募金キャンペーンです。

特徴2 必要な人に必要な支援を 対象を絞らず、幅広く行き届く支援

女性や子どもはもちろん、より幅広い人びとに支援を届けるとともに、紛争や災害など、様々な危機を対象に支援を行っています。

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特徴3 ご寄付が実際の支援に充てられる割合は、94%

いただいたご寄付の94%を実際の海外支援活動に充てており、緊急救援から復興支援、開発協力に至るまでご寄付を有効活用しています。

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赤十字の支援活動

紛争に伴う難民・避難民などへの支援

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 近年、紛争や暴力行為による一般市民の犠牲者は増加傾向にあります。2021年5月のイスラエルとパレスチナ間の戦闘では双方で一般市民を巻き込み、250人以上が亡くなり、2,100戸以上の家屋が全壊または一部損壊となるなど多大な被害をもたらしました。
 2011年に始まったシリアの紛争をきっかけに人道危機が長期化する中東地域にとって、新型コロナウイルス感染症による様々な影響が広がった2020年は特に厳しい年でした。多くのシリア難民が避難生活を送るレバノンでは、激しい社会的混乱と経済破綻の状況下で新型コロナウイルスの感染拡大が起こり、加えて首都ベイルートでの大規模爆発によって多くの人びとが被災し、二重、三重の危機に見舞われました。赤十字は、感染症対策を講じながら、各国のニーズに応じて医療支援、救援物資・医薬品の配布、こころのケア、給水支援、生計支援、離散家族支援など現地の人びとに寄り添った支援を継続しています。

頻発、激甚化する災害への対応

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 感染症が全世界で拡大する未曾有の状況下においても、気候変動の影響と見られる災害は各地で発生しています。2020年6月からの洪水により、インド、ネパール、バングラデシュでは約1,750万人が被災し、630人以上が亡くなりました。赤十字は、被災者へ衛生物資や食糧、安全な水を届けました。感染症流行下で人・物の移動が制限される中でも、被災地に予め簡易浄水器等を配備し、その使用方法を熟知した赤十字ボランティアがいたことで、即座に救援活動を行うことができました。災害時に最初の対応者となるのが、地域の特性やニーズを熟知する現地の人びとです。このように赤十字は、緊急時のための体制整備(地域のボランティアの育成や緊急用資機材の整備)なども支援しています。

人びとのレジリエンスを高めるために

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 赤十字では、平時から人びとが予測不能な災害に備え、自ら対応し、立ち上がる力、すなわち「レジリエンス」を高めるための防災教育や救急法の普及なども行っています。
 レジリエンスの礎になるのが、人びとの心身の健康です。新型コロナウイルス感染症の蔓延により脆弱な環境下で暮らす人びとの生活はさらに厳しいものとなっています。ナミビアでは、キッズクラブと呼ばれる学童保育の運営を通じて、HIV感染症で親を失った孤児や貧困世帯の子どもたちに物資の支援やこころのケアを行いました。給食やマットレス・毛布などの日用品の提供のほか、安心して眠ることのできる住まいの建設や食糧パックの配付などを実施しています。
 世界では、全人口の少なくとも半数の人びとが基本的な保健サービス(衛生的な上下水道の利用や感染症予防教育、母子産前産後健康診断等)を受けることができていないと言われています 。また、年間250万人が亡くなるともいわれるエイズ、マラリア、結核の三大感染症のほか、気候変動による災害や大規模な人口移動は、厳しい環境にいる人びとの感染症等のリスクをさらに高めています。困難な状況下にある人々への支援に加え、「自らの命と健康は自分で守る」という意識を一人一人が持つことが何より大切です。赤十字は、現地のボランティアとともに、地域の生活習慣や文化をよく理解した上で、村々を回っての講習会や手作りのモバイルシネマ(屋外映画会)、ラジオ放送などの取り組みを通じ、病気やけがの「予防」のための啓発活動も展開しています。

世界から届いた「ありがとう」の声

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ルワンダ
シャーリーン・ニヨムウンゲリさん

「赤十字のボランティアがマスクの着用方法や手洗いといった新型コロナウイルス対策を教えてくれました。それ以降、こまめに手洗いするようにしています。また、村に流れる感染症に関する様々な噂への対応方法についても学ぶことができました。」

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バングラデシュ避難民キャンプ
シカンダールさん

「左肩の痛みが6か月以上も続き、腕の上げ下げができなくなりましたが、赤十字の診療所で丁寧に診察してもらい、痛みも楽になって感謝しています。避難してきた時のことを思い出すと今でも涙が出ます。」

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ナミビア
パウリナ・スズさん

「私は赤ちゃんの時に両親を失い、孤児になりました。いま世話をしてくれている夫婦には職がなく、私は学校を辞めて食べ物にも困っていました。そんな時、赤十字の世帯訪問をきっかけに、支援が受けられるようになり、学校にも行けるようになりました。マットレスや制服、衛生用品など必要なものを提供してくれる赤十字に感謝しています。定期的な世帯訪問を受けることで、私の話に耳を傾けてくれる人がいると感じられます。私や私の将来について気にかけてくれる人がいることが、心の支えとなり希望が湧いてきます。 現在は、医師になるという目標のために頑張っています。」

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ネパール
タルシさん

「新型コロナウイルスによるパンデミックの状況となり、生活の糧が絶たれ空腹の日々を過ごしていました。赤十字ボランティアを通じた食糧支援のおかげで、ご飯が食べられます。本当にありがとう。」

事業報告書

令和元(2019)年度 第37回NHK海外たすけあい事業報告書