NHK海外たすけあいキャンペーンは12月25日に終了いたしました。
たくさんのご支援誠にありがとうございました。

赤十字は、動いてる!今、危機に瀕している1億人の命をつなぐために。

ウクライナやシリアだけじゃない。
今、世界中で1億人以上もの人たちが
紛争などから避難して、
危機的な状況にさらされています。
これらの人々の命と健康、尊厳を守るために、
赤十字は『NHK 海外たすけあい』を通して、
365日支援活動を続けています。
関心が薄れた人道危機でも
誰一人取り残さないために、
みなさまのご支援をよろしくお願いします。

とは?

この活動は、日本赤十字社とNHKが毎年12月に実施している募金キャンペーンです。
国際社会の関心や支援が希薄になることは、苦しんでいる人が取り残されてしまう危うさを示唆しています。
私たちは、いのちと健康を守るために、それぞれの地域に根差した支援を、今日も明日も続けていきます。
  • 特徴1
    今年で41回目を迎える
    歴史と信頼のある募金キャンペーン

    国際赤十字創設120周年、NHKテレビ放送開始30周年という記念の年であった1983年にはじまり、現在まで長きに渡って続いている歴史のある募金キャンペーンです。
  • 特徴2
    必要な人に、必要な支援を
    対象を絞らず幅広く行き届く支援

    女性や子どもはもちろん、より幅広い人びとに支援を届けるとともに、紛争や災害など、様々な危機を対象に支援を行っています。
    様々な人びとを支援/様々な危機に対して支援
  • 特徴3
    ご寄付が
    実際の支援に充てられる割合は94%

    ご寄付の94%を実際の海外支援活動に充てており、緊急救援から復興支援、開発協力に至るまでご寄付を有効活用しています。
    実際の支援に充てられる寄付の割合94% キャンペーン周知・報告等の費用
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世界中の紛争や災害、病気から
いのちを守る
日本赤十字社の活動

紛争対応
災害対応
レジリエンス
強化
2022年2月以降にウクライナ各地で激化した戦闘などにより、国内で避難している人々の他、未だ多くの人々が国外に避難し※1、緊張と不安の中で過ごしています。また、中東地域やバングラデシュでは、人道危機が長期化し、多くの難民・避難民が厳しい環境下での生活を強いられ続けています。世界の難民・避難民の数は、1億人以上※2に上ります。
赤十字は、各国のニーズに応じて医療支援、救援物資・医薬品の配布、こころのケア、給水支援、生計支援、離散家族支援など現地の人々に寄り添った支援を継続しています。
※1 United Nations Office for the Coordination of Humanitarian Affairs: OCHA
※2 The Office of the United Nations High Commissioner for Refugees:UNHCR
中東地域(レバノン、シリア、イラク、パレスチナ、イエメンほか)
紛争犠牲者支援
レバノン_パレスチナ難民キャンプ_
医療支援事業の一環で病院スタッフに救急法のレクチャーを行う日赤要員
状況
中東地域は、70年以上続くパレスチナ・イスラエル問題や、2011年に勃発したシリア紛争など、数多くの犠牲者や難民・避難民を抱えています。日本赤十字社が地域代表部を置くレバノンは、人口一人当たりの難民受け入れ数が世界一多い国です。5人に1人はパレスチナやシリア等からきた難民と言われる状況の中、2020年以降には経済危機、2022年には食料価格の高騰によるインフレ率が世界一を記録し、レバノンに住む全ての人々が生活の厳しさを感じています。
赤十字の活動
▷パレスチナ赤新月社
医療技術支援
2018年4月よりパレスチナ難民がより良い医療サービスにアクセス出来るよう、パレスチナ赤新月社がレバノンとガザ(パレスチナ自治区)で運営する病院への医療技術支援を行っています。レバノンに暮らすパレスチナ難民はレバノンの市民権がなく、移動の制限があること、またガザ地区では域外への移動が困難であることから、医療知識・技術のアップデートが難しい状況です。
そこで日本赤十字社が医師・看護師を派遣し、医療体制やサービスの質の向上を支援しています。
▷レバノン赤新月社
水衛生管理支援
シリアの隣国であるレバノンには、現在も約150万人ものシリア難民が避難生活を送っています。彼らの多くは収入が不足しており、住む場所を確保することが難しく、郊外に点在する非公認の住居で暮らしています。これら地域に住むシリア難民やレバノンの脆弱な人々の健康に寄与するため、レバノン赤十字社と協力して2014年8月から安全な飲み水の提供や衛生施設の整備、トイレの設置、公衆衛生の啓発などに取り組んでいます。
その他、シリア国内やイラク、イエメンなどへは、IFRCやICRCに対する資金援助を通じて、現地赤十字社が行う人道支援活動を支えています。
主な支援実績
※2022年度
  • 医療支援
    レバノン…救急対応に係るシステム等の導入、多数傷病者受入れ体制を構築するための実地訓練などを実施。医療技術指導や、基礎看護力の向上のための指導も実施。
    ガザ地区…情勢を見ながら、リモートによる支援も駆使し、現地スタッフと協力して看護プロトコル(手順書)の作成や、ワークショップを実施し、延べ71人の現地看護師に学びの機会を提供。
  • 水衛生支援
    全5診療所の設備改修が完了。毎月2,890人の診療所利用者が改善された水・衛生環境の設備を使用できるようになった。
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バングラデシュ南部
避難民支援
地域保健活動の様子
状況
2017年8月、ミャンマー・ラカイン州における暴力から逃れるため、多くの人が隣国バングラデシュ南部に避難しました。帰還の見通しが立たず、衛生状態の悪い生活環境や自然災害のリスクにさらされる過酷な状況下において、90万人以上が避難民キャンプで暮らしています。
赤十字の活動
2017年9月からの緊急医療救援に続いて、2018年5月からは保健医療支援事業を開始し、バングラデシュ赤新月社を主体とした基礎的な保健医療サービスの提供や慢性疾患への対応、母子保健の改善、疾病予防などに重点を置いた支援を行っています。
最近は、診療所での活動や地域保健活動、並びに心理社会的支援(こころのケア活動)が相互に連携することで、より包括的な支援が提供されることを目標として支援を行っています。
主な支援実績
※2022年度
  • 医療支援
    のべ3万人に一般診療と母子保健サービスを提供
    受診の増加がみられる慢性疾患のケアにも力を入れ、キャンプの中という限られたスペースや食事の習慣を踏まえたうえで、生活様式の改善や運動指導なども実施。
  • 地域保健支援
    地域コミュニティでの啓発活動…5,000回以上
    家庭訪問…4万3,000回以上
    避難民自らがボランティアとなり、感染症予防や応急手当、栄養に関する知識の普及や傾聴活動などを実施している。
  • こころのケア
    2万3千人に支援を提供
    遊び、スポーツを通してストレスマネジメントや他者との協調性などについて学ぶ機会を提供している。
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ウクライナ人道危機
イヴァノ=フランキウスク州の村で巡回診療サービスを受ける住民
状況
2022年2月24日以降、ウクライナ各地で戦闘が激化し、未だ終わりの見えない状況下で、一般市民の命が危険にさらされ、インフラや経済は混乱しています。避難民を受け入れる地域でも、医療体制のひっ迫や食料確保の困難が報告され、武力紛争が中長期化すると共に人道支援のニーズは増え続けています。
赤十字の活動
武力紛争の激化当初から国際赤十字を通じた資金援助や支援調整のための連絡調整員等の派遣を行ってきました。これまで、薬剤師や放射線技師、こころのケア要員などの派遣を行っています。また、ウクライナ赤十字社への直接支援も実施しています。ウクライナ西部の山間部に国内避難民が集中しているイヴァノ=フランキウスク州における巡回診療支援への資金援助・事業管理支援や、エネルギー供給が限られる中で厳しい冬を越せるようにする厳冬期支援を実施してきました。
主な支援実績
※2022年度
  • 保健医療支援
    巡回診療支援、リハビリテーションセンター支援、仮設診療所支援、可搬型X線装置の寄贈を実施
  • 現金給付支援
    国内避難民を受け入れるホストファミリーに対する現金給付支援を実施
  • 厳冬期対策支援
    家庭用薪ストーブ3,000台や発電機、その他生活用品を支援
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世界各地において、気候変動の影響と見られる災害が頻発しています。食料危機や保健衛生状況にも影響があると言われています※3
赤十字は脆弱な立場に置かれた人々への食料支援、現金・物資給付による総合的な生計支援、医療サービスの提供や給水・衛生及び衛生促進、こころのケアのほか、小規模農家に対して種苗や農具、技術支援を行うなど様々な支援を実施しています。
モロッコ地震
モロッコ赤新月社とカタール赤新月社が物資を配付する様子
状況
2023年9月8日の夜間に、北アフリカのモロッコでマグニチュード6.8の地震が発生しました。震源はマラケシュの南東約75kmのアトラス山脈の浅い深さで発生し、モロッコ政府によると、今回の震災により3,000人以上が命を落とし、数千人もの人びとが負傷したことが報告されています(9月17日時点)。
震災により、数百の村が被害を受けているとされていますが、依然として都市部から離れた被災地へのアクセスは難航しており、中にはバイクやロバでしかアクセスできない村もあるほどで、被災地へのアクセスの課題は人道支援の大きな壁となっています。
赤十字の活動
国際赤十字は、モロッコ赤新月社の救援・復興活動を支援するため、1億スイスフラン(日本円で約160億円)の緊急救援アピール(資金援助要請)を発表しました。これに対し日本赤十字社は、3,000万円の緊急資金援助を行いました。この資金は、深刻な影響を受けた地域の50万人を対象に保健・医療支援や安全な水・衛生環境の整備、安全な避難場所や救援物資、食料、生活必需品の提供、生計支援、保護活動など、包括的な支援が実施されます。
今後も被災地の最前で人道支援を行うモロッコ赤新月社のニーズの把握や国際赤十字との調整を続け、必要なタイミングで必要な支援を実施していきます。
主な支援実績
※国際赤十字全体
  • 保健医療支援
    モロッコ赤新月社は、約230人のボランティアを動員し、避難支援や応急手当、病院への搬送などを展開。
  • 居住支援
    山間部の地域では、来たる冬を前に間もなく気温が低下すると予想されているため、喫緊のニーズを受けて避難所(テントを含む)、毛布、マットレスを提供。
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アフガニスタン地震
被災者や負傷者のために避難テントを準備
状況
2023年10月7日、アフガニスタン西部へラート州でマグニチュード6.3の地震が発生し、その後も同クラスの余震が相次ぎ、震源地付近で揺れが強かったジンダヤン地区の12の村が壊滅的な被害を受けました。本震とその後複数回続いた余震は、日干しレンガで作られた住居を倒壊させ、多くの人びとの命と生活を奪い、この震災により影響を受けた人びとは180万人いると推測され、アフガニスタン政府は死者2,445名、負傷者9,240名、損壊家屋2,000棟の被害が発生したと発表しています(10月9日時点)。
 同州は、震災以前から、数十年にわたる紛争と長期化する深刻な干ばつやその他気候変動関連の影響を受けている厳しい人道危機の課題を持つ地域であり、今回の震災により人道状況はいっそう悪化しました。現地では地震被害に対する緊急支援と、複合的人道危機への対応を含めた復興支援が求められます。
赤十字の活動
2020年7月からアフガニスタン赤新月社ヘラート支部は日本赤十字社の支援を受けて、気候変動対策事業を実施しており、この事業で防災・減災の研修を受けていたチームが余震や被災後の安全な過ごし方にかかる啓発活動などを実施しています。
国際赤十字は、災害救援緊急資金(DREF)から75万スイスフラン(日本円で約1億2,000万円)の資金援助を決定し、アフガニスタン赤新月社の救援活動をサポートしています。また、既存のアフガニスタン複合危機にかかる緊急救援アピールを拡大する準備を進めており、国際社会へ広く資金援助を呼びかけ、地震対応や人道支援の強化を図っています。
主な支援実績
※国際赤十字全体
  • 医療支援
    アフガニスタン赤新月社は、医療チーム(女性医師含む)を現地に派遣し、必要な医療支援を提供。
  • 物資支援
    緊急の避難テントの設置、被災者が安全に過ごせる場所、水、毛布やブルーシートなどを提供。また、被災地域で食料(ジャム、チーズ、デーツ、米などを含む)を配付。発災後の2日間で計30,000人以上の人びとに食事や水を提供。
  • 保護活動
    両親を亡くした子どもや夫を亡くした女性のニーズに対応するため、女性職員やボランティアを積極的に動員。
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赤十字では、平時から人々が人道危機に備え、自ら対応し、立ち上がる力、すなわち「レジリエンス」を高めるための防災教育や救急法の普及などを行っています。
レジリエンスの礎になるのが、人々の心身の健康です。
世界では、全人口の少なくとも半数の人々が基本的な保健サービス(衛生的な上下水道の利用や感染症予防教育、母子産前産後健康診断等)を受けることができていないといわれています※4。「自分の命と健康は自分で守る」という意識を一人ひとりが持てるよう、赤十字は、現地のボランティアとともに、地域の生活習慣や文化をよく理解した上で、疾病予防の啓発活動も展開しています。
※4 World Bank, Tracking Universal Health Coverage: 2017 Global Monitoring Report, pp.14
ルワンダ
家庭菜園設置の支援
状況
ルワンダは1990年代の内戦が終結して以降、急速な経済発展を遂げており、「アフリカの奇跡」と呼ばれています。一方で、人口の8割が暮らす農村部では、高い貧困率、社会インフラの未整備による安全な飲料水やトイレの不足、感染症、そして気候変動の影響による自然災害といった複合的な社会課題に直面しており、首都キガリとの著しい経済格差が生じています。
赤十字の活動
2019年からルワンダ赤十字社と連携して、災害や貧困に苦しむ人びとへの支援事業を開始しました。事業対象地のルワンダ南部のギサガラ郡の住民は、安全な水や清潔なトイレが不足し、感染症のリスクが高い環境であることに加え、子どもたちは、遠くまで水汲みに行かなければならず、学校に通う機会を奪われています。さらに、気候変動の影響による洪水や土壌浸食などの被害が多発しており、慢性的な栄養不足や貧困も問題となっています。この事業では、住民が主体となって地域の様々な課題に取り組み、他のコミュニティのロールモデルとなることを目指す「モデルビレッジアプローチ」という手法を用い、人びとが様々な人道危機に対応し、将来の危機を予防・軽減するためのレジリエンス強化を目指しています。
主な支援実績
  • 地域保健支援
    ボランティアが各世帯を訪問し、衛生的な生活環境や習慣について啓発活動を継続した結果、100世帯が主体的にトイレを建設。
  • 生計支援
    貧困世帯に対し226頭の家畜(ウシ、ヤギ、ブタ)を配布。89頭の母親が出産し、産まれた495頭の子どものうち、うち69頭が他世帯に配布された。また、931世帯で家庭菜園を設置。野菜を取り入れたバランスの良い食事を摂取する習慣ができた。
  • 水衛生支援
    給水設備の設計が完了し、建設を開始。
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インドネシア
津波標識の設置
状況
インドネシア共和国は、アジアの中でも自然災害が多い国の一つで、地震、津波、火山噴火、台風、豪雨、洪水、地滑りなどの災害が頻発しており、2004年のスマトラ島沖地震・津波災害においても、インドネシアの被害が最大でした。同国では、特に地方部での公共インフラ整備が著しく遅れていることなど様々な問題が指摘されています。
こうした背景をふまえ、インドネシア赤十字社は、国内でも特に弱い立場に置かれた地域の人々が、災害に備え、災害リスクを軽減することを社の重点課題に位置付け、災害に強い地域と人づくり(コミュニティレジリエンス強化)に取り組んでいます。インドネシア赤は 2000 年以降、全国で 7,200 人の防災ボランティアを育成してきましたが、これは同国の村々の 0.5%にとどまっており、防災活動の普及をさらに進める必要があります。とりわけ、ジャワ島南部は将来的な巨大地震の発生リスクが高いことが指摘されており、地域に根差した災害対策の推進が急務となっています。また、学校における防災教育も立ち遅れており、教育現場での知識の普及や人材育成が求められています。
赤十字の活動
ジャワ島南部の災害リスクの高い村落自治体と学校を対象にインドネシア赤十字社が実施する3ヵ年事業を支援しています。この事業では、防災ボランティアや防災教育の訓練を受けた教職員を育成し、地域住民が災害に備え対応するための知識の普及を図り、同地域における人々のいのちと健康を守ることを目指します。
主な支援実績
  • 防災対応能力・体制強化
    学校防災…赤十字ユースへの知識普及や研修の実施、防災教育指導要領や防災教材の作成支援、防災訓練の実施など。
    村落防災…危険な場所、避難経路、集合場所などを示す標識の設置を全村で完了、災害時早期警報システムの訓練や洪水に備えた水難救助訓練など災害に対応するための訓練を精力的に実施。
  • 事業実施能力の強化
    地方行政との連携強化、地域会議の開催、災害教育など事業実施にかかる行政との覚書締結、職員を対象とした支部救護研修の実施など。
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世界からのありがとう

  • ウクライナラリサさんとお母さん

    「私たちはウクライナ東部の町に住んでいました。武力紛争当初、私たちは地下室で2ヶ月間過ごしましたが、戦闘がそこまで迫っていました。ある日、母の体調が悪くなってしまい、私たちは逃げることにしました。今は中部の町に暮らしています。ここに着いてから赤十字に出会って、私も食べ物や衛生物資など必要な支援を得ることができました。」
  • ケニアファルヒヤさん

    「近年、村ではお金も食料もまともにない日が続き、私の商売もうまくいかず、生活はかなり厳しかったです。でも、赤十字の現金給付による支援により、村人はまた買い物ができ、私も収入が得られるようになりました。今では村人たちの生活も少し良くなり安心しています。」
  • インドネシアノビリタさん

    「新しいことを知って、学んで、その知識を役立てることができるのが嬉しいです。活動を通じて、たくさんの人たちに出会えることも楽しみの一つです。災害時には被災した人の家へ駆けつけ対応したことも何度かありました。」

あなたのご寄付で
できること

日本赤十字社の
国際活動とは

絶え間なくおこる紛争や災害。 それらは人びとの尊い命や財産を一瞬にして奪い去ります。
世界各地で、紛争や災害、病気、食料危機などに苦しむ人びとへ支援を届けるため、世界最大級の赤十字の草の根のネットワークを活かして、 緊急時の救援や復興支援、予防活動に取り組みます。
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