作ってみませんか?災害時の食:赤十字奉仕団等ボランティアによる「炊き出しレシピ」のご紹介!

毎年1月17日は「防災とボランティアの日」。その前後にあたる、1月15日から21日は「防災とボランティア週間」が設けられています。これは、災害時におけるボランティア活動及び自主的な防災活動について認識を深めるとともに、災害への備えの充実強化を図ることを目的として制定されたものです。

赤十字の奉仕団等ボランティアも、平時から防災・減災をすすめる活動を行っています。

今回はその中でも災害時の「食」に目を向け、各地で取組まれている「炊き出しレシピ」についてご紹介します。誰でも簡単に作れるだけでなく、栄養バランスの良いメニュー、地域で食べ慣れた一品、主菜からデザートまで品目も様々です。

本年度、宮崎県支部では「赤十字炊き出しレシピコンテスト」を開催しました。「もし、災害時にあたたかい食事があったら、明日を生きる力になるかもしれない。いつか来るその時に備えるために、今みなさまと共に考えたい」そんな思いから企画されました。MicrosoftTeams-image (15).jpg

具体的には、非常用炊飯袋を使った炊き出しレシピを募集したもので、応募があったレシピ総数は全部で126点! コンテストの審査員は防災コンサルタントや料理研究家、管理栄養士などが務めました。一般部門から最優秀作品に選ばれたのは、『トマサバ煮込みスープ』、赤十字奉仕団部門の最優秀作品は 『いわしごはん』でした。その他入賞作品も、簡単かつ栄養満点、さらにはほとんど洗い物も出ないので、災害時だけでなく普段の食事にも取り入れたくなるような一品ばかりです。

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現在、宮崎県支部では応募作品を掲載したレシピブックをまとめているところですが、完成した際には広く訓練などで使っていく予定です。

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これまでにも非常用炊飯袋を使った赤十字奉仕団による「炊き出しレシピ」は各地で作成されています。全国の赤十字奉仕団に呼びかけて作成した「赤十字奉仕団災害時炊き出しレシピ集」のほかにも、以下3つのレシピ集をご紹介します。

メニューは子どもが喜びそうな一品からご年配が好む柔らかいものや塩分控えめの一皿(袋!)まで、料理経験も問わず、簡単に出来るものばかり。この機会に沢山のレシピのなかからお気に入りを見つけて作ってみませんか?

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【福島県支部】非常食レシピ集「きたかた亭」

喜多方市赤十字奉仕団が作成したレシピ集です。さば缶や野菜ジュースは賞味期限の長いものをストックしておけば、いつでも作ることができます。蒸しパンやコーヒー寒天などは慣れてくるとお好みでアレンジも可能!

MicrosoftTeams-image (18).jpg【静岡県支部】「炊き出し名人 Vol.1Vol.2

和・洋・中、デザートや地域食まで様々なレシピをまとめたVol.1と、県内の赤十字病院の管理栄養士が考案したメニューを掲載したVol.2があります。

特に、Vol.2では離乳食期の赤ちゃん、卵や牛乳アレルギーのある方、噛む力や飲み込む力が弱い方な様々な方のためにアレンジできるレシピが掲載されています。

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【香川県支部】「なん炊っきょんな非常食炊き出しレシピ集

このレシピは、平成29年に県支部が開催した赤十字奉仕団炊き出しレシピコンテストの作品をもとに作成されたもの。県内89町の地域奉仕団が、家にある残り物や保存している食料などで簡単にできる内容でありながら、栄養バランスもよいものとして工夫したレシピが満載です。「被災したときこそ、普段食べ慣れたものを」という思いから、地域の郷土料理を食べやすい雑炊にアレンジしたり、地元特産のちりめんや野菜を使ったりしたメニューも豊富です。(注: p27 豚バラ大根(みそ味)の大根が50gと記載されていますが、正しくは150gです。)

災害はいつ起こるか分りません。

災害時助かった命をつなぐためにも、避難生活でも普段と同じく「食」が欠かせません。避難生活を想定して準備しておけばいざという時安心です。