暑い夏を元気に過ごす、特別養護老人ホームの工夫
8月に入り、最高気温が41度を記録するなど、連日厳しい暑さが続いています。そんな猛暑の中、日本屈指の暑い街として知られる埼玉県熊谷市にある「日本赤十字社埼玉県支部特別養護老人ホーム彩華園(さいかえん)」では、暑さに負けず、利用者の皆さまが楽しく過ごせる夏のイベントが行われました。
■夏の恒例!流しそうめん
彩華園は、日本赤十字社が運営する特別養護老人ホームです。人生の大事な時期を利用者とご家族が穏やかに過ごせるよう、認知症ケアや看取り(みとり)ケア、口腔(こうくう)ケアの取り組みの他、季節を感じられる食事の提供なども行っています。
その1つが、毎年恒例の流しそうめんです。今年は7月8日と8月4日の2回にわたり開催しました。施設名のとおり、色とりどりの花が彩る中庭に、流しそうめん台を設置し、夏らしい雰囲気の中で行われました。

始めますよー!というかけ声で流しそうめんがスタートしました。目を凝らして狙いを定めています!

ナイスキャッチ!回数を重ねるごとに上達していきます。

最高齢102歳の利用者もチャレンジ!見事にキャッチして大成功!

夏に食べるとおいしいね~と何度もおかわりして、元気いっぱいに食べていました。
次々と利用者の方が参加され、2日間でおよそ40名の方が流しそうめんを楽しみました。終始、皆の笑顔があふれ、にぎわっていました。
■食の力で健康維持
イベント終了後、流しそうめんを担当した栄養士と介護職員から、食事の大切さについて話を伺いました。
「彩華園で流しそうめんを始めたきっかけは、9年前に小学校のイベントを手伝ったことでした。子どもたちの笑顔が印象的で、施設でも取り組んでみたいと思い、今では夏の恒例行事になりました。初めて体験する利用者も多く、栄養をとるためだけではない、いつもとはひと味違った食の時間を楽しんでいただいています。体調等の理由で屋外での参加が難しい方も、窓越しに様子を眺めるなど、流しそうめんは、食や生活に対する意欲を引き出すきっかけにもなっています。
猛暑の中での開催となるため、短時間で行うことや日陰の確保、冷たいそうめんの提供など、熱中症対策にも細心の注意を払っています。高齢者の方はわずかな気温の変化でも体調を崩しやすいため、安心して楽しんでいただけるよう工夫を重ねています。
また、日常の中でも利用者の皆さまが夏を元気に乗り切れるよう、こまめな水分補給を促したり、ご飯が進まない時にはおみそ汁やおかゆで水分と塩分を補うなど、食事の工夫を行っています。食事ひとつで元気になっていただけたり、季節を感じていただけると思っています。利用者の皆さまが、食の力で“人生の大事な時期”を健やかに、そして笑顔で過ごしていただけるよう、これからも心を込めて取り組んでまいります。」
栄養士がそうめんを流し、介護職員が見守りと利用者のサポートを行いました。職員の明るい笑顔につられて、利用者も自然に笑顔になっていたのが印象的でした。
■SNSで最新情報を発信中
彩華園では、Instagram・Facebookでの発信も行っています。今回の流しそうめんの動画も投稿されていますので、ぜひご覧ください。
彩華園の他にも、全国の日赤の社会福祉施設では、七夕や夏祭り、スイカ割り、地域のお祭りへの参加など、猛暑の中でも利用者の皆さまが元気に、そして楽しく過ごせるよう、さまざまな工夫を凝らした夏のイベントが行われています。
行事の様子だけでなく、施設紹介、人材募集、地域の方向けの情報なども、各施設のSNSやホームページ、広報誌で発信しています。
以下のSNS運用一覧から気になる施設の内容をぜひご覧ください。元気をもらえる写真や役立つ情報がきっと見つかると思います。
暑い夏も、元気に楽しく過ごしていきましょう!
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