【速報4】コロンビア地震:学校再開への長い道のり、被災地で続く赤十字の支援
現地時間2026年8月10日にコロンビア西部で発生したマグニチュード7.4の大規模地震により、被害は15県496自治体に広がっています。
これまでに40万人以上が被災し、331人が死亡、4,449人が負傷したほか、多数の住宅や公共施設、道路、橋梁などが損壊しました。教育分野への影響も深刻で、3,800か所を超える教育施設が被害を受け、100万人以上の児童・生徒が影響を受けています(OCHA、8月27日時点)。
地震で被害を受けたコロンビア・チョコ県の学校の教室©Germán Pérez, ICRC
子どもたちの学びと日常に影響
特に大きな被害を受けたチョコ県の農村地域では、今もなお、多くの学校が授業を再開できていません。赤十字国際委員会(以下、ICRC)が訪問したサンホセ・デル・パルマル周辺では、校舎や給食施設が損壊し、発災から2週間以上経過した時点で少なくとも7校が閉鎖されたままとなっています。
地震発生当日には、学校にいた教員と子どもたちが校庭へ避難し、倒壊の危険がある建物や電線から身を守りました。人的被害は免れたものの、学校や施設は大きく損壊し、多くの子どもたちが学びの場を失っています。現在もがれきが残る学校が多く、安全確認が完了するまで授業再開の見通しは立っていません。
学校は子どもたちの安全な居場所であり、地域コミュニティの中心でもあります。武装勢力が活動する地域では、子どもたちを危険から守る役割も担っているため、学校閉鎖の長期化が懸念されています。
また、山間部や農村部では、道路や橋の損壊により支援が届きにくい状況が続いています。一部地域では住民自身が道路や給水設備の応急復旧を進めており、ICRCが訪問した集落からは「初めて私たちの様子を見に来てくれた」といった声も聞かれるなど、孤立した地域への継続的な支援の重要性が高まっています。
地震で被害を受けたチョコ県の学校で、被害状況を確認するICRCの職員©Germán Pérez, ICRC
コロンビア赤十字社による支援
こうした中、コロンビア赤十字社(以下、コロンビア赤)は、発災直後から被災地での支援活動を継続しています。これまでに438人のスタッフ・ボランティアを動員し、捜索・救助、保健医療支援、心理社会的支援(こころのケア)、家族再会支援、給水支援などを展開しています。
8月26日時点で、1,679件の医療・健康相談、2,290件の心理社会的支援を実施したほか、救援物資として、調理器具キット約3,000個、衛生用品キット約2,700個、寝具キット約4,000個を配付しています。また、安全な水約1万3,700リットルの供給や安否確認の支援も継続して実施しています。
チョコ県の被災コミュニティ向けに救援物資を準備するコロンビア赤。食料や生活必需品、衛生用品の配付に加え、こころのケアも行っている。©CRC
国際赤十字による支援
国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)は、コロンビア赤による救援活動を支援しており、各国赤十字社とも連携しながら被災者支援を進めています。
また、ICRCは、長年活動してきたチョコ県の農村地域へ迅速に展開し、住民とともに被害調査やニーズのアセスメントを実施しています。保健医療ニーズの把握に加え、学校施設の被害状況を確認するなど、地域社会が再び日常を取り戻せるよう支援を続けています。
被災地では、緊急救援の段階から復旧・復興の段階へと移行しつつあります。しかし、住宅やインフラの再建だけでなく、子どもたちが再び学び、地域コミュニティが日常を取り戻すためには、今後も長期的な支援が必要とされています。
引き続き、皆さまの温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
被災した人びとに寄り添いながら、支援活動を続けるコロンビア赤©CRC
「2026年コロンビア地震救援金」
受付期間:令和8(2026)年8月25日(火)~令和8(2026)年11月30日(月)
使途:国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)、赤十字国際委員会(ICRC)、コロンビア赤十字社および日本赤十字社が行う、被災者への救援・復興支援活動および防災・減災活動などに充てられます。