【速報4】ベネズエラ地震:死者2,200人超、日本赤十字社は1,000万円の資金援助を決定

 現地時間2026年6月24日にベネズエラ北中部で発生した大地震から1週間が経過しました。現地当局によると、これまでに死者は少なくとも2,295人、負傷者は1万1,200人以上に上り、多くの人びとが避難生活を余儀なくされています(7月1日時点、国連発表[1])。
 被災地では700回以上の余震が続いており、6月26日に発生した余震ではラ・グアイラ州で橋が崩落し、一部地域へのアクセスが困難になるなど、二次被害への懸念が続いています。現在、26カ国から派遣された約2,300人の捜索・救助隊員と179頭の救助犬が、行方不明者の捜索活動を続けています。
[1] Situation Report No.8_Earthquakes in Venezuela_1 July 2026 OCHA

~メキシコ赤十字社の救助犬~
 各国から派遣された捜索・救助隊には、中南米のコロンビア、コスタリカ、エルサルバドル、メキシコなど各国赤十字社のチームも含まれています。
 メキシコ赤十字社の4頭の救助犬、オーリー、バラム、ハレー、ケナイは、交代で活動しながら100時間以上にわたって、がれきの下に取り残された人びとの捜索にあたってきました。鋭い嗅覚と高度な訓練を備えた救助犬たちは、今なお行方が分からない人びとと、その帰りを待つ家族にとって、大きな希望となっています。

p-VEN0423.jpg被災地で活動を続けるメキシコ赤十字社の捜索・救助隊と救助犬たち©メキシコ赤十字社

p-VEN0424.jpg(同左)©メキシコ赤十字社

被災地で高まる人道支援ニーズ

 現地でニーズ調査や救援活動を続けるベネズエラ赤十字社からの報告によると、特に大きな被害を受けたラ・グアイラ州では、トイレや手洗い設備、シャワーなどの衛生設備が不足しており、安全な避難生活を支えるための給水・衛生支援が求められています。
 また、多くの家族が離ればなれになり、病院や遺体安置所を巡りながら家族を探す人びとからの問い合わせが急増しています。建物の倒壊や家族を失った悲しみを抱える人びとも多く、心理社会的支援(こころのケア)の重要性も高まっています。

ベネズエラ赤十字社による支援

 現地では、ベネズエラ赤十字社が、医療、給水・衛生、家族再会支援などの懸命な救援活動を続けています。全国8つの病院と34の総合診療所では地震後も傷病者の受け入れと治療を行っています。
 被災した地域ではこれまでに3つの仮設病院と2つの救護所を開設し運営しています。ラ・グアイラ州の避難所に設置された救護所では、毎日120件を超える患者に対応し、6月29日時点で、約700件の診療を行いました。
 また、同州のカリブ海沿岸にあるタナグアレナには心理社会的支援チームを派遣し、建物からの避難や多数の死者の発生を経験した人びとへのこころのケアを実施しています。
 加えて、離ればなれになった家族をつなぐための支援も続けており、6月30日時点で2,500件以上の問い合わせに対応しました。通信手段の提供や避難所情報の整理などを通じて、人びとの安否確認を支えています。
 さらに、安全な飲み水を届けるために浄水設備を稼働させるとともに、住民の声を支援活動に反映させるため、意見箱の設置や相談窓口の運営も行っています。

画像 カラカスのベネズエラ赤十字社の倉庫で、国内外から寄せられた救援物資や寄付金の受け入れが行われている。©ベネズエラ赤十字社

国際赤十字のネットワークを生かした支援

 ベネズエラ赤十字社による救援活動を支え、より多くの被災者に必要な支援を迅速に届けるため、今回の大規模な地震被害への対応には、国際赤十字全体が連携し、一丸となって取り組んでいます。
 これまでに、

  • IFRCおよび各国赤十字社から緊急対応要員19人を現地に派遣
  • スペイン赤十字社の診療所ERU(緊急対応ユニット)の出動決定、医師や看護師などを派遣
  • 救援物資35トン(防水シート、衛生用品キット、毛布など)をパナマからベネズエラに輸送
  • ベネズエラ赤十字社による情報管理や活動の可視化を支援

するなど、被災者支援を本格化・拡大させるために、国際的な支援体制が強化されています。

 国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)が緊急救援アピールを出しており、日本赤十字社も、国際赤十字の一員として、国際支援の調整や実施に協力しています。また、日本赤十字社はIFRCの緊急救援アピールに応え、すでに1,000万円の資金援助を決定しました。引き続きIFRC、赤十字国際委員会(ICRC)およびベネズエラ赤十字社を含む各国赤十字社などと緊密に連携し、さらなる支援に取り組んでいきます。

画像 ラ・グアイラ州で活動するベネズエラ赤十字社とコロンビア赤十字社。両社は連携して被災した地域社会への支援を拡大している。©コロンビア赤十字社

 赤十字は、ベネズエラ赤十字社を中心に、世界各国の赤十字・赤新月社が力を合わせ、被災した人びとの命と健康、そして尊厳を守るための支援を続けています。

2026年ベネズエラ地震救援金

受付期間:令和8(2026)年6月30日(火)~令和8(2026)年9月30日(水)
使途:国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)、赤十字国際委員会(ICRC)、ベネズエラ赤十字社、および日本赤十字社が行う、被災者への救援・復興支援活動および防災・減災活動などに充てられます。

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