【速報2】フィリピン南部・ミンダナオ島沖の地震から3日、広がる被害と続く救援活動
2026年6月8日にフィリピン南部ミンダナオ島沖で発生したマグニチュード7.8の地震から、3日が経過しました。この地震では、ミンダナオ島南部のジェネラル・サントス市で最大震度VII(7:非常に強い揺れ)の揺れが観測されましたが、その後も強い余震が相次ぎ、最初の24時間だけでも約1,000回に上っています。
また、地震に伴って津波警報が発令され、一部の沿岸地域では最大約1.5メートルの津波が観測されました。揺れは海を越えてインドネシア北部でも観測され、周辺地域にも影響が広がりました。
今回の地震によって建物が倒壊した現場で、捜索・救助活動にあたるフィリピン赤十字社の緊急対応チーム©PRC
フィリピンでは、これまでに37人の死亡が確認され、4人が行方不明、488人が負傷しています。被災者は約14万5,700人に上り、多くの人びとが生活基盤を失いました。約8,700世帯(約3万2,000人)が避難所での生活を余儀なくされているほか、親族や知人宅に身を寄せる人も1,800人を超えています(6月9日時点、ASEAN防災人道支援調整センター)。
インフラへの被害も深刻で、住宅は約2,500棟が損壊し、そのうち約460棟が全壊でした。道路や橋の被害により、救援物資の輸送や被災地へのアクセスにも支障が出ています。また、病院や学校などの公共施設にも損傷が確認されており、12の市町で停電が発生しました。
この地震の影響はインドネシア北部にも及び、約1,160人が避難を余儀なくされたほか、住宅や学校、病院などに被害が出ています。
フィリピン赤十字社の対応
こうした中、フィリピン赤十字社は全国的な緊急対応態勢を発動し、これまでに救助員やボランティア、合計83人を動員して救援活動を展開しています。
現地では、応急手当や医療支援、負傷者の搬送といった救護活動に加え、温かい食事の提供やテントの設営などの生活支援を行っています。また、心理社会的支援による被災者のこころのケアや、捜索・救助、被害状況の把握も進められています。
加えて、給水・衛生支援や救援物資の配付、離ればなれになった家族の再会を支援する活動も実施されており、多方面にわたる支援が続いています。
ミンダナオ島・サランガニ州立病院で、患者対応や医療従事者の支援にあたる赤十字ボランティア看護師©PRC
被災地で温かい食事を調理し、避難者計268名に配付©PRC
国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)もフィリピン赤十字社と緊密に連携しながら、状況のモニタリングと支援の調整にあたっています。さらに今般、フィリピン赤十字社からの要請に基づき、初動対応を強化するための災害救援緊急資金(DREF:Disaster Response Emergency Fund)からの資金拠出の準備を進めています。
被害の全体像はいまだ明らかになっておらず、状況が刻々と変化する中、被災地では引き続き救援活動が行われています。