8月19日は「世界人道デー」
2003年8月19日、イラク・バグダッドの国連事務所本部が爆撃され、人道支援関係者22人が命を落としました。この事件を受け、国連は8月19日を「世界人道デー(World Humanitarian Day)」と定めています。
昨年2024年の1年間、人道支援活動中に命を落とした赤十字・赤新月社の職員およびボランティアは32人に上ります。
今年はすでに上半期だけで16人の職員やボランティアが任務中に犠牲になっており、これは過去最悪だった昨年の死者数を上回る勢いです。
国連の報告によると、2025年現在、世界中で人道支援を必要とする人の数は3億500万人に上ります。人道支援活動が継続できず、食料や飲み水、医療を待つ人々が絶望の淵に立たされることを想像してください。たったひとりの命が失われることも、あまりにも大きな犠牲です。
「人道」を活動原則の1つとする赤十字運動の一員として、日本赤十字社は、今年4月に国際人道法の遵守を訴える声明を発表しています。また、国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)や赤十字国際委員会(ICRC)は今年の世界人道デーに合わせ、人道支援者の安全と保護を改めて強く求めるとともに、SNSで「#ProtectHumanity」(人道を守ろう)などのハッシュタグをつけた投稿や以下のような動画の掲載を行い、広く連帯を呼びかけています。