【速報10】ミャンマー地震:被災された方々が安心できる場所を取り戻せるように
発災から今日で3週間となりますが、これまでに観測された余震の数は400回を超え、先週日曜日(13日)にもマグニチュード5.5規模の余震が発生しています。被災された方々には心の休まらない日々が続く中、ミャンマー赤十字社スタッフは、「あなたが生き延びてよかった、まずはお大事になさってください」「少しずつ一緒に立ち直りましょう」など被災された方々を励ます言葉をかけながら、救援物資の配付、ニーズの聞き取りなどを続けています。
また、今回の地震は人びとの生活を一変させるものとなりましたが、その中でも子どもたちへの影響は計り知れません。ミャンマー赤十字社は、子どもたちが安心して友達と遊んだり自由に感情を表現したりできる場所として「チャイルドフレンドリースペース」を設置しています。サガインにある寺院に設けられたチャイルドフレンドリースペースには、地域の子どもたち合計18人が訪れ、思い思いの時間を過ごしました。
サガインの寺院に設置されたチャイルドフレンドリースペースの様子©MRCS
■現地ニーズに応え医療資機材などの追加支援を準備
これまでの速報でもお伝えしているように、日本赤十字社(以下、日赤)から派遣された看護師がマンダレーなどの被災地域で保健分野のニーズを調査し、現地で求められる支援についてミャンマー赤十字社職員と協議を続けています。このような調整のもと、現在、日赤は、ミャンマー赤十字社がこれまでも展開してきた巡回診療のさらなる強化・継続を支援すべく、追加の医療従事者派遣や医療資機材の輸送について、準備を進めています。
日赤は、海外での紛争や災害発生時に適切な対応ができるよう、シンガポールにある倉庫で常時、小規模手術を含む診療活動が可能な医療資機材セットを保管しています。今後、この資機材の一部を、ミャンマーでの巡回診療支援で活用する想定のもと、現地に輸送する資機材の内容について、日赤職員が確認作業を進めています。
シンガポールの倉庫で、医療資機材の輸送準備を急ピッチで進める日赤職員©JRCS
ミャンマー赤十字社の活動をさらに後押しし、被災地の人びとにより多くの支援を届けられるよう、引き続き皆さまからのご関心、ご寄付をお寄せください。
「2025年ミャンマー地震救援金」
受付期間:2025年4月1日(火)~ 2025年6月30日(月)
使 途 :連盟、ICRC、ミャンマー赤十字社、タイ赤十字社および日赤が行う、ミャンマーおよびタイにおける救援・復興支援活動や防災・減災活動等に充てられます。