パプアニューギニア(以下PNG)派遣リポート、後編です(前編は下のボタンから)。今回は現地の日常を紹介。治安に不安のあるPNGでは、赤十字の事務所と、生活するセキュリティ付きアパートを車で往復する日々で、自由に外出できません。
また、店で食材をまとめて買い、ほぼ3食自炊です。まず朝食は、部屋の中の「バナナ探し」からスタート。青いバナナを大きな房で買い、黄色く熟成させますが、房のままだとすぐに黒くなってしまうので、部屋のいたる所に1本ずつ分散しています。バナナの朝食を終えたら、迎えの車が来るまでに、昼食のホットドック作り。パンに野菜とソーセージを挟み、リンゴも準備。PNGの人々は昼食をしっかり食べず、ビスケットやジュースで済ませる人も多いです。そして夜は、インスタントの袋麵を煮て卵を落とす。日本の中華定食が恋しくなります。ちなみに、週末にスパイスから作ったカレーを同僚にふるまったら大絶賛され「職を失ったらPNGでカレー屋をしよう」と思いました。

PNGの都市部の食生活は、栄養面に課題があると感じます。健康的な伝統料理は手間がかかるため、記念日には作りますが、普段は手軽なジャンクフードばかり。だから肌荒れも多いです。また、感染症にも注意が必要です。私も赴任して間もない頃、下痢と頭痛に数日間苦しみ、病院を受診しました。私が受診したのは外国人向けの私立病院で比較的医療水準が高いのですが、診察や検査、点滴、薬の処方などで4万円ちょっと。これは一般市民の月収ほどです。一方で、国民は原則無料の公立病院に入院すると回復が難しいと聞き、適切な医療を受けられることの重みを実感しました。
日本に帰国して思い出すのは、日常の不自由さより、現地で接した、人懐っこい人々のことです。カズキ、カズキ、と気さくに声を掛けてくれ、とにかくよく話す。私が暮らしていた首都ポートモレスビーの朝には、仕事や学校へ向かう人たちの活気があふれていました。街の人とも話せたらなーーそう思いながら、通勤の車の窓から眺めていたことが記憶に残っています。


