【けんけつのいま】vol.14 実は裏側が熱い、図書館での啓発イベント

献血に関するさまざまな取り組みを紹介します。

今回は山形県

今年1月~2月、山形県立図書館を会場に開催された、献血の啓発イベント。献血ルームSAKURAMBO(さくらんぼ)の職員と高校生ボランティア、関係者が力を合わせて実施するこの企画は今年で3年目となりました。期間中、特に力を入れているのは、親子で参加できる体験コーナー。同献血ルームの職員、保科美有(ほしな みゆ)さんは、その取り組みをこう振り返ります。

図書館の落ち着いた雰囲気の中、親子向けに開催される「献血セミナー」の様子
図書館の落ち着いた雰囲気の中、親子向けに開催される「献血セミナー」の様子

「まずは、12月に高校生ボランティアと準備開始です。ぬりえコーナー担当の生徒は参加者との会話で説明できるように献血パンフレットの内容を覚え、大きな体で愛嬌たっぷりに動く“けんけつちゃん”担当は、かわいらしく見える動きやしぐさを研究。お子さんと写真撮影する際に、かわいいポーズができるように、入念に練習しました。また、イベント当日に参加できない生徒も、来場者へ配るしおり制作で協力しました」

イベントに参加した子どもたちと写真撮影する、“けんけつちゃん”
イベントに参加した子どもたちと写真撮影する、“けんけつちゃん”

イベントの裏側を支えるメンバーは次の通りです。日赤職員5人(献血セミナー担当2人、セミナーでオンライン中継する血液センターに2人、けんけつちゃんお世話係1人)、高校生ボランティア9人、そこに血液の遠心分離機の試演をする医療機器メーカーの方も加わります。

図書館の一角に設けられた展示スペース。スタッフが資料やパネルを運び込み、準備を進めます
図書館の一角に設けられた展示スペース。スタッフが資料やパネルを運び込み、準備を進めます

さあ開演。小学生も楽しめる献血セミナーの後は、遠心分離の試演です。血液の代わりに青汁とトマトジュースを機械の中で回転させ、成分が分かれていく様子から、血液製剤を造る工程の一部を観察。子どもたちが食い入るように見る傍らで、付き添いの保護者も思わず覗き込みます。

血液センターからの中継。会場(図書館)の参加者に向けて説明する職員を撮影する職員
血液センターからの中継。会場(図書館)の参加者に向けて説明する職員を撮影する職員
図書館の会場で、血液センターからの中継を観る参加者
図書館の会場で、血液センターからの中継を観る参加者
遠心分離機の体験に集まる子どもたち。変化していく様子を、親子でのぞき込むように見つめていました
遠心分離機の体験に集まる子どもたち。変化していく様子を、親子でのぞき込むように見つめていました

幼い子ども向けのぬりえコーナーも、大切な啓発の場です。“けんけつちゃん”に手を振る子どもたち、そのそばで対応する高校生たち。準備してきた役割が、それぞれの場面で生かされていました。

幼い子どもたち向けの「ぬり絵コーナー」
幼い子どもたち向けの「ぬり絵コーナー」

この高校生の協力、始まりは「何か手伝えませんか」と、生徒自ら献血ルームへ相談に来たのがきっかけ。彼女たちが青少年赤十字のメンバーであることは後から判明しました。今年3月、卒業式の後に参加生徒たちが「自分もなにか社会の役に立てたことが、うれしかった」と話していたそうです。図書館イベントも3年の節目を越え、新しい代に、引き継がれます。