【4年ぶりに集合!】日本全国の青少年赤十字メンバーが集結 令和4年度青少年赤十字スタディー・プログラムを開催

令和5年3月21日と25日の2日間で「令和4年度青少年赤十字スタディー・プログラム」を開催しました。高校生を対象に全国の青少年赤十字メンバーのリーダーシップの能力を養成する、4泊5日の宿泊型研修「青少年赤十字スタディー・センター」に代わり実施したものです。宿泊を伴う研修は難しいものの、全国の仲間たちが顔をあわせる機会を、という思いから感染対策を十分に施したうえ、21日はオンラインで、25日は本社に集合し実施しました。

テーマは、社会的包摂

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今回のテーマは、社会的包摂~誰一人取り残さない多様性を尊重した共生社会~です。障がい、差別、偏見、経済的困難等様々な課題で社会に十分に参加できない人が、社会に参画する機会を持てるようにする考えです。これは、目の前の苦しむ人を救うために身の回りの社会課題の解決へ行動する青少年赤十字の活動とつながっています。今回、特別講義としてスペシャルオリンピックス日本・東京の方に講演いただき、スポーツを通して知的障害のある人たちが社会参画を目指す活動について、また、問題は何か、自分にできることは何かを学びました。

オンラインで協働し、発表資料の準備

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第1部はオンラインで実施しました。社会的包摂について事前学習してきたことをグループに分かれて議論し、第2部で発表する資料を準備しました。今回、多様性の尊重や共生社会について理解を深めるため、4つのカテゴリーを設けました。
A:目に見える課題(高齢者、ヘルプマーク等)
B:目に見えづらい課題(難病、新型コロナウイルス感染症患者等)
C:気持ちやルーツ(ジェンダー、外国人、宗教等)
D:周囲の環境が課題(貧困、ヤングケアラー等)

発表会~各県代表の社会的包摂に関する活動の発表~

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プログラム全体を通じて参加者は社会的包摂について学びを深め、自分たちが起こす活動計画を考えました。活動はホームルーム(グループ)で議論し、仲間の意見を反映させて全体で発表を行いました。各自メッセージカードを記入し、感想を伝えあいました。

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メンバーが発表した活動の一部を紹介します。
・「視覚障がいの人のことを、保健だより等で学校全体に周知する」
・「学校における障がい者への支援を向上するためオンラインで講演を行う」
・「日本在住の外国人女性が住みやすい場所にするための育児サービスを提供する」
・「地域格差と教育格差を解決するため、学習塾以外にオンラインで学べる場を創る」
やさしさや思いやりの心で、誰一人取り残さない多様性を尊重した共生社会を目指す活動の発表は、日本赤十字社の長期ビジョンである”人道の輪の拡大”と一致しています。

2日間のプログラムを通して、参加者からは、
「全国の異なる地域の意見を聞ける貴重な機会だった」「やはり対面で皆と会えることで学ぶことは大きい」などの意見がありました。
また、協力いただいた指導スタッフからは、
「社会的包摂について、当初は高校生たちに難しいと感じたが、青少年赤十字にとって全員で推進すべき重要なテーマだと実感した」「高校生たちはみんな限られた時間で社会的包摂についての発表資料を仕上げており、とても素晴らしかった」などの意見がありました。

人道の輪の拡大を目指し、これからも赤十字運動の担い手を育成していきます。

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