約450名以上の青少年赤十字メンバーが国境を越えて交流!~気候変動について学ぶ~

青少年赤十字創設100周年記念令和4年度国際交流事業第2部を11月5日(土)・11月6日(日)に開催いたしました。

日本からの参加は29支部220名、海外からの参加は24の姉妹赤十字・赤新月社238名が参加。計450名の青少年赤十字メンバーが、気候変動について学びました。

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◎日本赤十字社がルワンダで取り組む事業について、ルワンダで活動している職員が解説しました。
ルワンダの現状や、気候変動がどのような影響をもたらすのか、そして青少年赤十字メンバーに「声なき声を聴き、行動を起こすことが重要である。ルワンダのように気候変動の影響を受けている地域が世界中にある。その地域で生活をしている人々を想像し、今、行動をする時である」と熱いメッセージを伝えました。

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◎日本の青少年赤十字メンバーからも気候変動への取り組みを紹介。福島県立平工業高等学校の青少年赤十字メンバーが活動を紹介しました。
平工業高校の生徒会が中心となり校内におけるCO2排出量の削減に努めた結果、福島県独自のCO2削減を推進するための事業「福島議定書事業」において学校部門の最優秀賞を受賞しました。この活動を通じ「“自分たちには何もできない”と考えるのではなく、“皆で協力しながら活動する”そうすればどんな状況でもあきらめなければできることは必ずある」と伝えました。

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◎第1部に引き続き赤十字気候センター(Climate Centre)のサネ・ホゲスティガーさんが、「気候変動に適応するためにどのような行動をとることができるのか」について講演しました。各地の気候の現状を共有した上で、今後起こりうる気候の変化のリスクについて認識を共有しました。その後グループ(ホームルーム)に分かれ、異常気象についてのリスクに備える対応を話し合いました。

◎支部主催交流プログラムとして、埼玉県支部と山口県支部がそれぞれ姉妹社と交流しました。

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〇埼玉県はマレーシアと交流しました。様々なアイスブレイクや参加者同士の質問を通じてそれぞれの国の文化への理解を深めました。共通部分を探すゲームを行った際は、髪の色や、多言語を話せる、制服を着ていること、そして青少年赤十字活動をしていることが同じと確認していました。

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〇山口県はフィジー共和国と交流し、互いの国の特徴や食文化について紹介しました。日本メンバーは浴衣姿を披露し、交流の最後にはフィジー諸島の参加者から「是非フィジーに遊びに来てね。観光地やおいしいレストランに私が皆を案内します」と嬉しい招待もしていただきました。

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◎赤十字語学奉仕団主催の交流プログラムでは4つのプログラムを用意し、参加者が交流しました。ジェスチャーゲームやクイズ等を実施しました。参加者も積極的に参加し、大いに盛り上がりました。

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◎本国際交流事業の最後に、青少年赤十字創設100周年事業の1つである「つながるダンスプロジェクト」にも取り組みました。
参加者とダンスを通じて日本全国のみならず、世界とつながりました。指導スタッフ、赤十字語学奉仕団も参加し、皆でオンライン上ひとつになることができました。

今年度の国際交流事業では、「気候変動~未来と世界をまもる行動をともに~」と題し、世界で課題となっている気候変動について学びを深めました。気候変動は日本の高校生にとって身近な課題としての認識は高くありませんでした。しかしながら、現在進行している気候変動は極端な気象現象等を引き起こし、世界の人々の生活に広く影響を及ぼしています。その影響を最も大きく受けるのは今回の参加者をはじめとする未来を担う若い世代です。気候変動の影響から逃れることは非常に困難であり、世界中の人々が協働する必要があります。気候変動について目を向け、今起きていることや赤十字がどのような対策を取っているのか学び、自分たちにできることを考える機会となりました。

青少年赤十字の気候変動への取り組みが本格的に始動しました。これから様々な活動を通じて気候変動に立ち向かっていきます。今回の国際交流事業をきっかけに世界の青少年赤十字メンバーが気候変動を含む身の回りの社会問題について「気づき・考え・実行する」を実践していきます。

第1部の様子はこちらからご覧いただけます。