~若者の力を社会に~赤十字7原則に関するセミナー(YABC研修)を開催

令和5年3月7日から11日の5日間にわたり、日本赤十字社本社で「赤十字7原則に関するセミナー」(YABC研修)を開催し、10名のユースボランティアと職員が参加しました。

画像 7原則をポーズで表現

YABCとは??

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セミナー中に参加者が作成したクリエイティビティ溢れるポスター

YABCYouth as Agents of Behavioural Change:行動変容の担い手としてのユース)」は、2008年に「社会的包摂と非暴力と平和の文化の普及・促進」を目指して国際赤十字・赤新月社連盟(以下、IFRC)により開発された研修ツールです。若者が自身の考え方や態度、行動を前向きに変革するよう働きかけ、地域における倫理上のリーダーとなり、周囲にも変容を促しながら社会をより良く変える力を身に付けることを狙いとしています。
暴力の無い平和な世界を促進するにあたり、赤十字7原則の深い理解が重要だとの考えに基づき、このセミナーでは赤十字共通の行動規範である、7つの原則(人道・公平・中立・独立・奉仕・単一・世界性)と、それに対応する価値観・行動スキルを、IFRCが開発した「YABCツールキット」と呼ばれるオリジナル教材を用いて理解・習得していきました。

YABC研修は世界中の赤十字・赤新月社で実施されており、日本では4年ぶり3回目の開催となりました。

参加者自身が作る研修

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参加者が実際にアクティビティを進行

参加者は、赤十字の「基本原則」を行動で表すためのスキルや、暴力抑止、社会的包摂などの社会課題をアクティビティ体験と振り返りを通して学びました。そして自分自身の思考の傾向や価値観を再発見し、社会的課題を解決するための前向きな自己変容につなげていきました。
また本セミナーはYABCツールキットを使うことができる、『ピアエデュケーター』の養成も兼ねているため、参加者はアクティビティを体験するだけでなく自らが進行役にもなり、実際にアクティビティを進行しました。

本セミナーのマスタートレーナーは、中国紅十字会のユースボランティアが務め、2月にカンボジアで開催されたYABC研修に参加しピアエデュケーターとなった職員2名が本セミナーのファシリテートを行いました。今回の参加者も研修終了後にピアエデュケーターとなり、今後地域や社会でYABCツールを活用していく予定です。
実際に、過去にセミナーに参加しピアエデュケーターとなった方が、地域でYABCツールを使ってボランティア研修などを行っている例もあります。

本セミナーの参加者からは、「アクティビティの実践で、参加者として理解が深まっていくことはもちろん、進行役としてどのように伝えるか工夫するのも楽しかった」「行動変容は一人一人、その人の生活から始まっていくと思うため、ボランティアや職員の方ともこの体験を共有していきたい」などの声を聴くことができました。

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本セミナーを通して赤十字7原則に則ったスキルや態度を身に付けた参加者は、セミナーで学んだこれらの方法とツールを使用し、地域や社会で仲間の意識改革や行動変容を促しながら社会をより良くしていけるように活動を行っていきます。

YABCツールキットを使用して実施する「赤十字7原則に関するセミナー」は
(株)マーフィード様からのご支援をいただいております。

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