ウクライナ人道危機の影響を受けている人びとを救うため 日赤から国際赤十字に7億円の追加資金援助

~「ウクライナ人道危機救援金」の受け付け期間を延長~

日本赤十字社は、ウクライナでの人道危機対応及びウクライナからの避難民を受け入れる周辺国とその他の国々における赤十字の救援活動を支援するため、国際赤十字・赤新月社連盟(連盟)、赤十字国際委員会(ICRC)の緊急救援アピール(資金援助要請)に対して、7億円の追加資金援助を実施しました。
連盟とICRCに3.5億円ずつ送金し、各地で赤十字の中立な人道支援活動に使用されます。送金は今回で3回目となり、日本赤十字社から連盟とICRCへ送金した合計額は28億2000万円にのぼります。(使途詳細は、下記「ウクライナ人道危機に対する赤十字の主な活動」を参照。)
また、ウクライナ各地での戦闘が拡大・激化し、深刻な人道危機に直面していることを受け、支援の拡大や中長期的な支援を見据えて、ウクライナ人道危機救援金の受け付け期間を2022年9月30日(金)まで延長いたします。

画像 赤十字ボランティアが地元民とともに爆撃にあった橋を再建し、数千人の避難を誘導 (C)ウクライナ赤十字社

ウクライナ人道危機に対する赤十字の主な活動(連盟・ICRC・各国赤十字社)

・救援物資の配布
・医薬品や医療物資の提供
・衛生キットの配布
・医療支援
・心理社会的支援(こころのケア)
・安全な避難経路へのアクセス確保
・応急手当の講習
・現金給付  他

引き続き、状況とニーズに合わせて、様々な支援を展開する予定です。

20220425-c894b5f1c538f310931b0fdfaf93ef584aa98a40.jpeg毛布や衛生キットを配付する連盟職員とモルドバ赤十字社のボランティア

現金給付(生活支援金の給付)とは

ウクライナ、ポーランド、スロバキア、ロシアなどの国では、避難者への現金給付を開始しています。赤十字がカード会社や金融機関と協定を結び、現金、バウチャー(引換券)、デビットカード等を避難者に配付しています。
現金給付は、避難者個々人のニーズに合わせた支援であり、「用途を自ら選択する」自由があることから避難者の尊厳を守ることができます。特にデビットカードは、繰り返し迅速に支援金を支給することが可能です。今後2年間で200万人以上に現金給付を実施する予定です。

20220425-5ce3ffe49a5313d03737df3ddc3104b2e7bdf88e.jpeg

バウチャー(引換券)を準備するロシア赤十字社のボランティア     (C)ロシア赤十字社

20220425-8def243dad33d2c281defb3c82816700d4fea3bf.jpg

避難者に給付手続きを行うスロバキア赤十字社のボランティア     (C)IFRC Marko Kokik

「ウクライナ人道危機救援金」受け付け期間を延長

ウクライナ各地での戦闘が拡大・激化し、深刻な人道危機に直面していることを受け、支援の拡大や中長期的な支援を見据えて、ウクライナ人道危機救援金の受け付け期間を延長いたします。
皆さまのご寄付は、順次、連盟とICRCに送金し、現地の救援活動に迅速に生かしてまいります。
多くの皆さまからの温かいご支援とご協力に心から感謝申し上げます。

ウクライナ人道危機救援金

受付期間: 2022年3月2日(水)~2022年9月30日(金)
詳  細: 日本赤十字社WEBサイト

現地での日赤職員の活動状況

現在、日赤からモルドバ、ハンガリーに職員を派遣しており、今後も支援の拡大を検討しています。

20220425-b618482a76382975e27bcb5aaf6de76ea9a87a78.png

モルドバで、連盟の国際救援倉庫の管理責任者を 務める日赤職員

20220425-59d0c784364664dbb5b3a890d64be6ac85e59130.jpg

ハンガリーのヘルスセンターでボランティアらと協議する日赤職員(左)