紛争の激化・拡大により苦しんでいる人びとを救うため 日赤から国際赤十字に7億円の追加資金援助を決定

~引き続き、皆さまからの温かいご支援をお願いいたします~

日赤から7億円の資金援助

日本赤十字社は、国際赤十字・赤新月社連盟(連盟)と赤十字国際委員会(ICRC)の緊急救援アピール(約313億円にのぼる資金援助要請)に対し、「ウクライナ人道危機救援金」より、7億円の追加資金援助を決定しました。この追加資金援助は、3月末までに連盟とICRCそれぞれに3億5千万円ずつ送金され、連盟、ICRC、各国赤十字社が実施するウクライナでの人道危機対応及び、ウクライナからの避難民を受け入れる周辺国とその他の国々における救援活動を支援することに役立てられます。(使途詳細は、下記「ウクライナ人道危機に対する赤十字の活動」を参照)
3月2日から受け付けが始まった「ウクライナ人道危機救援金」は、3月16日時点で約7億7千万円を超え、今もなお皆さまからお寄せいただいています。皆さまの思いを迅速に、現地の赤十字活動に生かしてまいります。

画像 キーウ(キエフ)の地区で砲撃の被害を受けたマンションで、地元の赤十字緊急救援チームが約50人を支援

ウクライナ人道危機に対する赤十字の活動(連盟・ICRC・各国赤十字社)

・避難する人びとへの食料や水、衛生用品などの救援物資の運搬・配付
・一時的に避難所に滞在するための支援
・紛争で負傷した人びとへの医療支援
・心理社会的支援(こころのケア)
・離ればなれになってしまった家族の連絡回復支援
・女性や子ども等の保護に配慮した支援
・障がいのある人や高齢の人が避難するための支援 
・応急手当の研修                                
・不発弾のリスク啓発
・紛争当事者への国際人道法遵守の働きかけ
・国際人道法に基づく保護活動  他
今後、状況とニーズにあわせてさまざまな支援の拡充が予定されています。

画像 24時間体制で避難した人に温かい食事を提供するウクライナ赤十字社ボランティア

国際赤十字の緊急支援会議、ハンガリーにて開催(日本赤十字社も参加)

3月17日~3月18日に国際赤十字の緊急支援会議がハンガリーで開催されており、日本赤十字社からは佐藤国際救援課長が参加しています。
国際赤十字の活動の様子について、「特にウクライナ国内の窮乏が急速に深刻化しており、国際赤十字がこれまでに培ってきた救援能力を集中的に投入して同国と周辺国の人道ニーズに対処しています。同時に、このまま事態が長期化することを想定して、短期集中型の支援構造を維持しつつ、長期持続型の救援体制の準備を始めているところです」と報告がありました。

画像 ポーランドから救援物資を運ぶトラック

「ウクライナ人道危機救援金」の受け付け

日本赤十字社では、引き続き「ウクライナ人道危機救援金」を募集しております。皆さまからの温かいご支援をよろしくお願いいたします。
受付期間: 2022年3月2日(水)~2022年5月31日(火)
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/

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