【速報5】コロンビア地震:発災から1カ月。地域の支え合いが、復興への力に

 現地時間2026年8月10日朝にコロンビア西部で発生したマグニチュード7.4の地震から、1カ月余りが経過しました。この地震では、46万人以上が被災し、多くの住宅や道路、橋などのインフラが被害を受けました。現在もなお、自宅を失った人びとが避難生活を続けており、生活再建への長い道のりが続いています(OCHA、9月9日時点)。
 コロンビア赤十字社(以下、コロンビア赤)は発災直後から被災地で活動を続けており、被災地では地域住民や赤十字ボランティアも、自ら被災しながら人びとを支えています。

画像 コロンビア西部チョコ県。地震発生から1カ月余りが経過した現在も、コロンビア赤は食料や生活必需品の配付、心理社会的支援などを通じて被災者を支えている。©IFRC/CRC

避難所を支え続ける地域住民のマリアさん

 被災地のひとつである、コロンビア西部のリサラルダ県では、多くの人びとが避難所での生活を余儀なくされています。地域住民のマリア・ロサルバさんは、地震発生直後から、自宅近くに設置された避難所の運営を手伝っています。
 避難所には、自宅を失った家族や、家は残ったものの仕事を失い、食べるものにも困っている人など、さまざまな事情を抱えた人びとが身を寄せています。
 コロンビア赤の巡回診療チームは、避難所周辺での慢性疾患の診療や健康相談、感染症予防の啓発活動を行っています。また、食料や衛生用品キット、調理器具キットなども配付され、人びとの生活を支えています。
 「近所の人たちの苦しみを目の当たりにして、無力感や疲れを感じることもあります」と、マリアさんは語ります。しかし彼女は、地域の人びとや自分の子どものために、毎日のように避難所へ足を運び続けています。
 被災地では、こうした住民同士の助け合いが、人びとの暮らしを支える大きな力となっています。

20260917-abfe5cb034193f12fdf312cbbef63c83d1a0eb7c.jpgマリア・ロサルバさん©IFRC

自らも被災した赤十字ボランティアのイェイレアムさん

 地震発生当日、赤十字ボランティアのイェイレアム・パラシオスさんは南部チョコ県への出張を控えて準備を進めていました。その最中、突然、立っていられないほどの激しい揺れに見舞われました。周囲では子どもたちが学校から飛び出し、泣きながら避難をしていました。それでも彼が向かったのは自宅ではなく、コロンビア赤の事務所でした。停電した事務所で災害対策本部の設置に取りかかり、その後も救援活動に従事しました。自身も住まいを失いながら、現在も被災者支援を続けています。
 「失ったものはまた手に入ります。でも今は、苦しんでいる人を助けることの方が大切です。」
 21年間にわたり赤十字ボランティアとして活動してきた彼は、現在、若い世代のボランティア育成にも携わっています。「あれこれ考える前に体が動きます。ほとんど本能ですね。まず頭に浮かぶのは、支援を必要としている人たちのことなんです。」
 被災地では、多くのボランティアが自らも被災者しながら、地域のために活動を続けています。

20260917-9df0765a5dcceb1cf9954f677961df60c979b2c7.jpgイェイレアム・パラシオスさん©IFRC

コロンビア赤による支援

 発災から1カ月余りが経過した今も、コロンビア赤は、全国のボランティアとともに被災地での支援を続けています。また、国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)や赤十字国際委員会(ICRC)、日本赤十字社を含む各国赤十字社・赤新月社は、コロンビア赤の活動を人・モノ・資金の面で支えています。
 これまでに約1万世帯へ食料を届け、約9,000世帯に生活必需品を配付したほか、保健医療サービスや心理社会的支援(こころのケア)、安全な飲料水の供給、家族と離ればなれになった人びとへの支援などを実施してきました。

画像 コロンビア赤は川や山道を何時間も移動しなければたどり着けないチョコ県の地域にも赴いて、現地の人びとへのこころのケアを続けている。©CRC

 発災から1カ月が過ぎた今も、多くの人びとが困難な生活を続けています。
一方で、マリアさんのような地域住民や、イェイレアムさんのような赤十字ボランティアたちの存在は、人びとが再び日常を取り戻すための大きな支えとなっています。
 コロンビア赤は、これからも被災地に寄り添いながら、国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)や赤十字国際委員会(ICRC)、各国赤十字社・赤新月社と連携しながら、人びとの生活再建と復興を支えていきます。

「2026年コロンビア地震救援金」

受付期間:令和8(2026)年8月25日(火)~令和8(2026)年11月30日(月)
使途:国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)、赤十字国際委員会(ICRC)、コロンビア赤十字社および日本赤十字社が行う、被災者への救援・復興支援活動および防災・減災活動などに充てられます。

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