子ども食堂「マリリンの家」で育つ学生ボランティア 「やってみないと分からない」で、乗り越えて

大阪府堺市の子ども食堂「マリリンの家」。月数回の実施日の中で、毎月第二日曜日は、大阪府支部の青年赤十字奉仕団と学生赤十字奉仕団(近畿大学、大阪産業大学、関西福祉科学大学の学生ら)、そして青少年赤十字(JRC)のメンバーが協力しています。この子ども食堂、ビル1階の3店舗ぶんを使い、1回の提供目標は、なんと100食!学生ボランティアの一人、横山孝太朗さんは、次のように活動を振り返ります。
「学生は調理担当と、子どもたちと遊ぶ担当に分かれて活動しています。僕は主に調理担当です。生まれて初めて10kgの鶏肉で唐揚げを作った後は、手が震えて力が入らなくなりました(笑)。調理が終わると毎回、疲れ切っていますが、僕も一緒に遊んだり宿題を見てあげたりできれば、もっといいなと思います」
活動を通じて、ひとり親家庭やさまざまな事情を抱える子どもたちが身近にいることを実感したとか。学生たちは、子ども一人一人に目を配りながらも、自分から深く踏み込まないようにしているそうです。
この「マリリンの家」を主宰する森重子さんはJRC出身。10代の頃に赤十字活動の中で人を助ける喜びに目覚めた経験から、私費を投じて「マリリンの家」を立ち上げました。そして今は、後進の育成もかねて、学生たちに自発的な活動を促しています。「重い課題を抱えた子やご家族がたくさん来るので、プレッシャーを感じることも度々あります。そんなときは“やってみないと分からない”と頭を切り替え、課題を喜びに変える視点を見つけて乗り越えます。学生ボランティアを受け入れるのは、赤十字の子たちが、大人になってどこに行ったとしても、人を助けることを周りに伝染させて、各地で花を咲かせることを願っているから。でも学生たちが、子どもたちと顔を真っ赤にさせて走りまわる姿を見て、こんなことは若い彼らにしかできない!と、感心しています」。森さんの言葉のように、学生ボランティアは、ここでの経験を通じて誰かを支えることにやりがいを見出しています。