【WORLD NEWS】 ベネズエラ地震 被災地に立ち続ける赤十字

何が起こったの? 2026年6月24日、ベネズエラ北中部で大地震が発生/M7級の強い揺れが連続発生。規模は過去100年間で最大級/被害は、首都・カラカスを含む7つの地域に及ぶ/死者5278人、負傷者16740人、住居喪失者17907人*(*7月20日時点、国連発表) ベネズエラ政府が国家非常事態宣言を発出
何が起こったの? 2026年6月24日、ベネズエラ北中部で大地震が発生/M7級の強い揺れが連続発生。規模は過去100年間で最大級/被害は、首都・カラカスを含む7つの地域に及ぶ/死者5278人、負傷者16740人、住居喪失者17907人*(*7月20日時点、国連発表) ベネズエラ政府が国家非常事態宣言を発出
地震で倒壊し、煙が上がる建物と、その周辺で状況を見守る人々

©VRC

MAP カリブ海に面するベネズエラ・ボリバル共和国。首都カラカス。震源域はヤラクイ州・カラボボ州境付近(1回目:M7.2、2回目:M7.5)。特に大きな被害が報告されている地域はファルコン、ラ・グアイラ、スーレ、ヤラクイ、カラボボ、ミランダ、ララ、アラグア、モナガス、グアリコ、アンソアテギ、メリダ、バリナス、アプレ、ボリバルの各州およびコロンビア共和国との国境地域

現地の課題

  • 多くの住宅や建物が倒壊、損壊の被害に
  • 電力や水、医療などのインフラ被害も深刻
  • 衛生環境の悪化により感染症のリスクが高まっている
  • 多くの人が家を失いスタジアムなどで避難生活を送る
  • 余震への不安や喪失体験による心理的負担も
そのとき、赤十字は…?
《ベネズエラ赤十字社》捜索、救助の継続/救助された人々の応急処置と医療支援/家族の再会支援(RFL)のための専用ホットライン設置/水、衛生設備の復旧と環境改善/被災者へのこころのケア RFL:Restoring Family Links
夜間の被災現場で、負傷者の救護活動を行うベネズエラ赤十字社の救助隊(6月24日撮影)

©VRC

夜間の被災現場で、負傷者の救護活動を行うベネズエラ赤十字社の救助隊(6月24日撮影)
《国際赤十字の支援》IFRCは発災直後に200万スイスフラン(約4億円)を拠出し、6月26日には5000万スイスフラン(約100億円)の緊急救援アピールを発出/パナマからチャーター便で35トンの救援物資を輸送/ICRCは安全な水の確保や尊厳ある遺体の取り扱いを支援
パナマからチャーター便で届いた支援物資。ターポリン、蚊帳、衛生キット、浄水器、毛布など

©IFRC

パナマからチャーター便で届いた支援物資。ターポリン、蚊帳、衛生キット、浄水器、毛布など

各国赤十字社も救援に

コロンビア、エクアドル、アルゼンチンなど中南米の各国赤十字社がRFLの提供や捜索・救助隊の派遣を実施。支援の輪はさらに広がり、スペイン赤十字社など、スペイン語圏を中心にその他の赤十字社も、医療や支援物資、給水・衛生の技術支援などを行っている。(7月8日現在)

メキシコ赤十字社の捜索・救助隊チーム(6月28日撮影)

©IFRC

メキシコ赤十字社の捜索・救助隊チーム(6月28日撮影)
被災地域で捜索・救助を行うベネズエラ赤十字社の救助隊員(6月24日撮影)

©VRC

被災地域で捜索・救助を行うベネズエラ赤十字社の救助隊員(6月24日撮影)

赤十字の取り組み

自らも被災しながら、苦しむ人々を支え続ける

2026年6月24日(現地時間)にベネズエラで発生したマグニチュード7.2と7.5の強い地震は、首都カラカスを含む首都区とラ・グアイラ州を中心とした広範囲に甚大な被害をもたらしました。
建物の倒壊などにより多くの死者、負傷者を出し、加えて、1万7900人以上の人々が住む家を失い、避難所や広場、スタジアムなどでの避難生活を余儀なくされています。公共交通機関の停止や停電、通信障害の発生などにより生活インフラにも大きな影響が出ているのに加え、1400回以上の余震が続く中、行方不明者の捜索・救助が続けられ、これまでに6400人以上が救出されています。

ベネズエラ赤十字社(以下、ベネズエラ赤)は、発災直後に緊急対策本部を設置し、国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)や赤十字国際委員会(ICRC)、各国赤十字社・赤新月社と連携して救援活動を展開。約700人の職員と約3000人のボランティアを動員して、応急処置などの医療支援、家族再会支援(RFL)、安全な水の確保や衛生環境の改善、こころのケアにも取り組んでいます。
ベネズエラ赤本社建物も大きな被害を受け、職員やボランティアの多くも被災者でありながら、日に日に人道的ニーズが高まる現地において、支援の手を休めることはありません。ICRCは、犠牲となった人々の尊厳を守るための遺体収納袋や被災者の健康を守るための浄水用塩素タブレットをベネズエラ赤と関係当局に提供しました。

負傷者の応急手当にあたるベネズエラ赤の職員(6月27日撮影)

©VRC

負傷者の応急手当にあたるベネズエラ赤の職員(6月27日撮影)

日赤では、IFRCの緊急支援アピールに対し、即座に1000万円の資金援助を決定。
6月30日からは、「2026年ベネズエラ地震救援金」の受け付けを開始しました。さらに、高まる支援ニーズに応えて、追加で3000万円の資金援助を決定。今後も、ベネズエラ赤やIFRC、およびICRCらと緊密に連携し、支援を続けていきます。

VOICE

支援する側も被災者。失意の中でも、活動を続けています

アントニオ・フェレイラさん

赤十字ボランティア(医師)

アントニオ・フェレイラ さん

地震発生後から連日負傷者の治療を続けている、整形外科医のアントニオ・フェレイラさん。診療に訪れる人々は、体の傷以上に大きな痛みを背負っていると言います。
「ほとんどが、逃げ遅れた子どもや高齢者。家族を失った彼らの話を聞くと、かける言葉が見つかりません。ある消防士は、倒壊した建物から多くの人を救い出しましたが、『自分の大切な家族を救うことはできなかった』と悔やんでいました。大きな悲しみを抱えながら、それでも苦しむ人々のために救援活動を続けています」。

失われた日常を取り戻すために

「2026年ベネズエラ地震救援金」