今年5月にDRC東部で発生が確認されたエボラ出血熱は、承認済みのワクチンも有効的な治療法もない「ブンディブギョ株」。感染拡大を食い止めるには、早期発見と接触者の追跡、感染予防が極めて重要とされます。同国ではこれまで800人以上の感染者が確認され、死者数は約200人以上に(6月17日現在)。DRC赤十字社は、IFRCの支援を受け、保健当局やパートナーと協力し、流行地域での対応活動を行っています。主な流行地域であるイトゥリ州では、200人の赤十字ボランティアが最前線で活動し、戸別訪問による啓発活動などを実施。安全で尊厳のある埋葬のため、防護服や資機材の配備も進められています。
その一方で、遺体の感染力は非常に強く、遺体を扱う作業には高度な危険が伴います。イトゥリ州の東部では、エボラの発生が確認される前に遺体を扱う人道支援活動に従事していたボランティア3人が感染が疑われる症状により命を落としました。現地では「遺体を家族が素手で洗浄する」「葬儀で遺体に触れる」といった慣習も感染予防の妨げの一因となっています。
DRC赤十字社および、感染拡大が懸念される隣国ウガンダ赤十字社は、これまでの公衆衛生上の緊急対応において豊富な経験と実績があり、保健省とも協力関係を築いています。今回も、地域社会に根差した活動とボランティアネットワークを生かして、感染拡大の食い止めに力を尽くします。
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