日赤とインドネシア赤は、「備える力」を高めるためのアプローチを進めています。今年1月には、事業地において大きな防災・減災イベントが行われ、スカブミ県とジャンバル県から合わせて20校、約1万人の生徒と教員が参加しました。災害に関する授業、防災大使の選出、啓発ポスターや動画制作などの防災・減災キャンペーン、避難訓練の4要素で構成されたこのイベントでは、学校では先生たちが、地域ではボランティアが準備・運営の主体になっています。

現地支援にあたった新井さんは「支援する人が前に立つのではなく、現場の人たちが前に出る姿を見たとき、私の中の『支える/支えられる』という固定概念が揺さぶられました。学校では教室中に活気があふれ、『地震はなぜ起きるのか』『そのとき自分はどう動くべきか』という問いに、生徒たちが次々と考えを書き出します。それはまさに、命に関わる“真剣な学び”。私の胸に、小さくても確かな希望が灯りました」と語ります。学校や地域が主体となって取り組むことで、“形式的だった訓練”が“日常的な確認”へ変わりつつあります。これからも、地域のレジリエンス向上を目指して支援は続きます。
©インドネシア赤十字社




