【全国赤十字大会】 名誉総裁 皇后陛下ご臨席

「令和8年全国赤十字大会」が明治神宮会館にて開催。全国から参集した会員、赤十字ボランティアらが見守る中、皇后陛下より、赤十字活動に顕著な功績のあった個人・団体に対し、有功章の授与などが行われました。

5月12日、日本赤十字社名誉総裁の皇后陛下、名誉副総裁の秋篠宮皇嗣妃殿下、常陸宮妃華子殿下、三笠宮寛仁親王妃信子殿下、高円宮妃久子殿下のご臨席を仰ぎ、令和8年全国赤十字大会が東京都渋谷区の明治神宮会館で開催されました。大会には約1600人の会員や赤十字ボランティアの代表らが出席。皇后陛下から代表受章者13人に有功章が授与された他、日赤清家篤社長からは、個人1人・法人1社に社長賞が授与されました。

式典冒頭では、清家社長が全国からの温かな支援に感謝の意を表明。昨年から今年にかけての国内外の自然災害や、国外における武力紛争、感染症のまん延などの人道危機に触れ、国際赤十字の一員として、日赤の使命を果たしていく決意を語りました

また、今大会では「日本赤十字社創立150周年に向けて」と題して、来年の150周年を前に、赤十字の創始者アンリー・デュナンから日赤の創設者 佐野常民へ、そして現在の日赤へと受け継がれる赤十字の理念とこれまでの歩みを振り返り、未来へ向かうメッセージが掲げられました。

「実践活動報告」では、日本赤十字社医療センター 調整監の苫米地則子さんが、2025年のミャンマー地震における国際救援活動について報告。続いて、令和7年度高校生ボランティア・アワード全国大会で「日本赤十字社JRC賞」を受賞した島根県立三刀屋(みとや)高等学校JRC部の代表・森山あおいさんが、地域の防災意識を高める活動を報告しました。2人の報告に、皇后陛下ならびに各妃殿下は真摯に耳を傾けられ、会場を後にする際には、2人に対して熱心にご質問するお姿も見られました

*Junior Red Cross=青少年赤十字

式典終了後の特別プログラム「赤十字講習100周年記念プログラム」では、今年12月に赤十字講習が100周年を迎えるにあたり、全社を代表して健康安全課からの謝意が述べられるとともに、5月からスタートした「赤十字講習100周年キャラバン」や、記念企画の実施についても発表。健康生活支援講習の紹介で「体操」のデモンストレーションも行われました。

また、日赤公式キャラクター「ハートラちゃん」のご当地版デザインをいち早くお披露目。全国47都道府県それぞれの特色が表現された魅力的なデザインに、会場中が湧き立ちました。

実践活動の報告

紛争下の人々に襲いかかった大地震 現地赤十字社の力を高める支援

苫米地 則子さん

日本赤十字社医療センター 
調整監

苫米地 則子 (とまべち のりこ)さん

ミャンマー地震は、国内紛争によって300万人超が避難する中で発生しました。日赤が派遣した緊急対応ユニットの一員として現地で活動した苫米地さんは「気温は40度を超え、移動も制限される中で、巡回診療に懸命に取り組む現地スタッフや赤十字ボランティアの姿が強く印象に残っています」と述べます。日赤チームは、ミャンマー赤十字社の「活動の質を高める」ための支援に注力。「国際支援の形は変わりました。あくまでも現地が主体で、さまざまな制限や困難があっても、支援する側は現地の力を信じ、その強化に取り組むことが不可欠です」

地域の防災意識向上に貢献した 「神楽でつなぐ、地域の絆と防災力」

森山 あおいさん

島根県立三刀屋高校 
JRC部

森山 あおい (もりやま)さん

森山さんは、JRC部一丸となって取り組んだ地域の防災活動について報告。「防災を自分ごととして考えてもらうために、地域に根付く神楽『ヤマタノオロチ』を題材にしたオリジナルの紙芝居を制作して、読み聞かせをしました。すると、皆さん熱心に聞いてくれて、その後の防災体験を経て、“意識が変わった”手応えがありました」と、森山さん。その他、日赤島根県支部で学んだことを元に、停電・断水中のサバイバル料理や、避難所を想定した新聞紙スリッパ作りなどの体験会を実施。住民の防災意識が向上し、「動ける人の輪」が広がった、と振り返りました。