赤十字講習100年 家庭から地域へ 「企画展」開催中

今年、日赤の講習事業が、100周年を迎えます。それを記念して、赤十字情報プラザ(日赤本社1階)と赤十字WEBミュージアムで企画展を開催中。当時の教本や貴重な写真資料を通して、その歩みをたどります。(会期:2026年4月1日~2027年3月25日)

1926(大正15)年末、救急法や家庭看護法を主要な科目とする「衛生講習会」が誕生。日赤が持つ応急手当や看護のノウハウを分かりやすく一般市民に伝える講習事業を開始しました。

1934(昭和9)年、衛生講習会から「救急法講習」が分離し、第二次世界大戦による中断を経て、1946(昭和21)年、独立した「家庭看護講習」として再スタート。戦後の衛生環境が劣悪であった時代に、家庭での看護知識と技術を伝える講習は、暮らしに根ざした学びとして広がっていきます

1951(昭和26)年、講習は二部制になります。「第一部」は、家庭での看護と感染症予防などを学ぶ内容。「第二部」は、妊娠・分娩、乳幼児のケアを学ぶものです。そこには、乳児死亡率がきわめて高かった当時、赤ちゃんの命を守るために、家庭でできることを広めたいという思いがありました。1972(昭和47)年、来るべき高齢化社会に向けて、老人看護の「第三部」が新設されます。超高齢社会となった現在、「家庭看護講習」は、家庭から“地域での支え合い”のための「健康生活支援講習」へと発展。誰もが健やかに生きられる社会を目指して、全国各地で実施されています。

*総人口の21%以上が65歳以上となった社会を指す(内閣府『高齢社会白書』)

前企画展
「99年目の救急法」に続き、
本企画展では
「家庭看護の発展」がテーマ

展示品を一部紹介

「家庭看護法 全」より

「家庭看護法 全」より

『日本赤十字』第36号(1895)

『日本赤十字』第36号(1895)
幅広い読者層に衛生や看護の知識を共有することで、健康的な家庭生活・日常生活に役立ててもらいたいとの願いが込められました。

『赤十字講習100年 
家庭から地域へ』