私は、普段、国際色の少ない総務系の仕事をしていますが、日赤がルワンダ赤十字社と共に実施している「モデルビレッジ」事業の調査のため、現地を訪問する機会を得ました。ルワンダ共和国ギザガラ郡の5つの村では、各村10人の赤十字ボランティアが中心となり、保健(マラリア予防や栄養指導)、衛生(トイレや給水設備づくり)、共助(共同貯金)などの支援活動を行っています。

村に到着すると、この地区の赤十字ボランティアが全員集まり、パワフルなダンスで迎えてくれました。ルワンダでは、「Croix Rouge!」(赤十字!)、「Ku isi hose!」(みんなひとつ!)という合言葉のもと、活動が行われています。日本の赤十字奉仕団が信条唱和をもとに活動しているのと同様の位置づけです。
現地でお話を聞いた中の一人、赤十字ボランティアのデニーズさんは、「私が孤児になった時に、赤十字が家族を紹介してくれました。その恩返しで、赤十字でボランティアをしています。活動する時は赤十字の人道の考え方を大切にしています」と話します。給水設備の管理者であるクラウディーンさんは、「かつては子どもたちが水汲みに往復2時間かけていましたが、赤十字のおかげで水場が近くなり、子どもたちは学校に通えるようになりました」と語ってくれました。
この現地調査を通して感じたことが2つあります。どの村人も私たちを笑顔で迎えてくれ、自宅の家畜や家庭菜園をうれしそうに案内する。赤十字が普段から村人の気持ちに寄り添ってきたことの表れだな、と。また、困っている方に寄り添う「人道」の気持ちは世界共通であるのだ、と。
日赤の「モデルビレッジ」事業は新たな村を対象にして継続し、赤十字ボランティアの活動も続いていきますが、新しい場所でも、村人自らが行動を起こしてその変化を実感し、これからも人道の輪が広がっていくことを願っています。

