青少年赤十字の国際交流 「小さな一歩が、世界を動かす」

国内外の青少年赤十字・赤新月メンバーが一堂に会し、「国際理解・親善」を深めることを目的に開催された「令和7年度青少年赤十字国際交流事業」。事業の中で10月30日から4泊5日で行われた今回の集会では、メインテーマ「Think globally, Act locally.(地球規模で考え、自分の地域から行動しよう)」のもと、世界で起きている課題に気づき、“自分ごと”として考え、次の行動につなげる力を育むことが掲げられました。
参加者は日本各地と海外18カ国・地域から集まった73人。言語も文化も異なる仲間が同じ時間を過ごし、ディスカッションやフィールドワークなど、多彩なプログラムを通じて学び合いました。 サブテーマには「人道危機」と「気候変動」を設定。サブテーマに関するさまざまな国や地域の課題に向き合い、「自分の地域に戻ったとき、どんな行動ができるか」を考える時間が随所に盛り込まれています。知識を得るだけでなく、“仲間と出会い、自分の軸を見つける”。そんな濃密な5日間となりました。

象徴的な瞬間の一つは、参加者全員で歌った 「Fight Song(ファイトソング) / Rachel Platten」。英語が母語でないメンバーも自然に口ずさみ、やがて会場は大きな合唱で満たされました。この歌を選んだ理由について、運営に携わった赤十字語学奉仕団のスタッフは「small boat(小舟)が big waves(大きな波)を起こすようにsingle word(たった一言)で heart open(心を開く)するように」と歌詞にあるように、それぞれが、それぞれの地でリーダーシップを発揮し、国際理解・親善とともに人道危機に立ち向かう。自分ならできると参加者の背中を押す応援歌になれば、と思いを語ります。
また、多くのプログラムは、約10人の小グループ で進行。国際交流集会中の公用語は英語ですが、日本の参加者にとっては決して容易ではありません。その壁を低くし、初めて顔を合わせたメンバー同士が短期間で深く交流できるよう支えたのが、指導者(学校の先生)や赤十字語学奉仕団、ユースボランティアの存在でした。
参加者からは、「最高のメンバーでした。人生の宝物です!」という声や、「互いを理解しながら、世界を安全にする新しい方法を生み出している!」といったコメントも。国や言語が違っても、“苦しんでいる人の助けになりたい”という同じ思いでつながることができた、その実感が、参加者の表情と言葉に表れていました。
