新年のご挨拶


日本赤十字社社長 清家 篤
途絶えることのない自然災害や紛争。 高まり続ける人道支援ニーズ
新年あけましておめでとうございます。年頭に当たり、皆さまにとりまして今年が良い年となりますことを心からお祈り致します。また、日頃より様々な形で日本赤十字社の活動をお支えくださっておりますことに、心より御礼申し上げます。
2025年もまた、私たちの「いのちと健康、尊厳を守る」力を何度も試された一年でした。日向灘地震やトカラ列島の群発地震、岩手県大船渡市の山林火災、そして夏の記録的豪雨や台風など、日本各地で災害は相次いでおり、被災されたすべての皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
日本赤十字社は発災直後から救護班やボランティアを派遣し、医療救護、避難所支援、こころのケアなどに全力を尽くしてまいりました。現場では、地域の皆さま、自治体やボランティアの方々との協力の輪も広がり、赤十字は苦しんでいる人を救う運動体であるのだということを改めて胸に刻む一年でもありました。
海外に目を向けますと、ガザやウクライナ、スーダンなどでの武力紛争はまだ終わりの見えない状況です。またパキスタンや台湾では豪雨、アフガニスタンでは地震といったように自然災害も絶えない年でした。こうした紛争や災害のために多くの人々が命の危険や医療・生活の困難に直面しています。日本赤十字社は国際救援金の募集や国際要員の派遣などを通じ、世界各国の赤十字・赤新月社の仲間たちと共に、苦しむ人々に寄り添い続けました。
創立150周年に向けて、さらなる前進の年に
昨年の大阪・関西万博では、日本赤十字社の企画・運営した「国際赤十字・赤新月運動館(赤十字パビリオン)」に31万人を超える方が来館され、成功裏に閉幕を迎えました。ご来館の皆さまに「人間を救うのは、人間だ。」という理念を共有していただき、またSNSなどを通じて多くの共感と励ましをいただいたことに、心より感謝申し上げます。
2026年は、創立150周年を迎える2027年に向けた大切な年となります。「いのちと健康、尊厳を守る」という使命を胸に、災害対応力の強化、気候変動への備え、国際人道法の理解促進などに力を注いでまいります。
これからも、「苦しんでいる人を救いたい」という皆さまから託された思いを実現するため、赤十字は動き続けます。本年も、赤十字運動への力強いお支えを賜りますようお願い申し上げます。