ウクライナでは、2022年以前からリハビリテーション強化の必要性が指摘されてきましたが、人道危機が深刻化する中でそのニーズはさらに大きくなりました。ウクライナ国内には、元々270万人の障害を抱える方がいたと言われていますが、紛争の被害により手足を失ったり、頭部外傷や脊髄を損傷してしまったりと、その数は30万人以上増えて、現在は300万人にも上ります。(2025年2月現在)
日赤では、ウクライナ赤が行う訪問リハビリを含めた包括的なリハビリテーション事業を、ハード面とソフト面の双方から支援しています。ハード面では、リヴィウ市において、公立の2つのリハビリテーションセンターの建築と増改築、そして、資機材提供を資金面で支援しました。
そのリヴィウ市の市長であるアンドリー・サドウィー氏が今年7月、日赤の義肢製作所(日赤千葉県支部付属)を訪問。義肢製作の技術者から日赤の義肢製作の歴史や義肢構造・製作工程の説明を受けました。また、市長からは、日赤の支援により実現したリヴィウ市のリハビリサービスの説明があり、日本の人々の支援に対する感謝も伝えられました。





