
記録的な酷暑の万博で、連日、赤十字パビリオンには入場を待つ列ができていますが、運営スタッフは熱中症など来場者の体調を常に気にかけています。
酷暑対策として、パビリオンでは気温が上がり始めた6月から日赤大阪府支部の協力のもと待機用テント3張と冷風機2台を設置。
従前の計画では「並ばない万博」としてテント設営は予定していませんでしたが、何よりも重視すべきは来場者を守る安全対策。
わずかでも懸念があれば、臨機応変に対応しています。
そしてこの業務を担っているのが、パビリオン運営スタッフとして全国から派遣されている赤十字職員・ボランティアです。

例えば、万博会場には8つの医療救護施設(医師のいる診療所3カ所・看護師のいる応急手当所5カ所)がありますが、具合が悪くなった際に近くの救護施設ではなく、赤十字パビリオンに来て体調不良を訴える方も。残念ながら当館は救護所ではないため、すぐに救護隊へ引き継ぐのですが、そんなときに活躍するのが館内で案内役を務める赤十字スタッフ。
医療職や救護員資格をもつ者も多く、体調不良者の発生時には、そのスキルを生かして初動の対応を行い、必要に応じて会場内の救護チームに速やかに引き継ぎます。命と健康を守る赤十字マインドとスキルが、さまざまな場面で生かされているのです。
