天皇皇后両陛下、赤十字パビリオンをご視察

行幸啓とは、天皇皇后両陛下がご一緒に外出されること。両陛下は施設や行事をご視察になり、関係者などを励まされます。

大阪・関西万博の開幕前日となる4月12日、天皇皇后両陛下が国際赤十字・赤新月運動館(通称:赤十字パビリオン)をご視察されました。
日本赤十字社の清家篤社長と赤十字パビリオン館長でもある岡山晃久広報室長が案内役となり、両陛下は、館内のZone1・2の映像体験、Zone3のメッセージウォール、それぞれの詳しい説明を受けられ、天皇陛下は「今回のパビリオンを見て、改めて赤十字の活動に感銘を受けました。

このパビリオンをより大勢の方に見ていただくことによって赤十字の活動への理解を深められることと思います」というお言葉を述べられ、皇后陛下は「とても感銘を受けました。制作にあたり、ご苦労されたのではないですか」と職員をねぎらわれました。

両陛下をお迎えする日赤の清家社長

ご視察の後、岡山館長は、
「人間を救うのは人間だ、というスローガンの通りに国内外で展開する赤十字の人道支援活動を両陛下にご覧いただき、最後には温かいお言葉も賜りました。本館は単なる企画展ではなく、没入感のあるドーム型シアターによって、国内外の厳しい現実の中にも赤十字という希望の灯があることを描くことで、一人でも多くの人に赤十字活動への参加を促すものです。あらためてその崇高な使命をかみしめました」
と、思いを語りました。

両陛下に展示のコンセプトを説明した(写真はZone3のメッセージウォール前)