もしも呼吸が、心臓が止まってしまったら...心臓マッサージやAEDの"とっさの救助"、できますか?

もしものときに命を救うための、3つの心構え

(1)心臓マッサージなどの一次救命処置が必要な場面には「いつ遭遇するか分からない」ことを心に留めておく
(2)救急法の講習は1回のみの体験や受講だけでなく、定期的に反復受講や練習をして身につける
(3)ほんの少しの勇気をもって行動に移す

 韓国の繁華街で大勢の死者を出した転倒事故など、昨年は痛ましい事件・事故が国内外で相次ぎました。思いがけず訪れる緊急事態に、心臓マッサージや人工呼吸、AEDの使用などが適切に行えれば人命救助につながります。日本赤十字社は昨年12月、10〜60代の男女1200人を対象に、一次救命処置に関する意識調査を行いました。

993_P5_02.jpg 左図の通り、8割を超える回答者が、呼吸や心臓が止まった人に対しての心肺蘇生などの一次救命処置を「必要」だと認識していますが、実践できない・どちらとも言えないと回答した人はその半数を上回る残念な結果となりました。実践できないと感じる要因については「とっさにやり方を思い出せない(人工呼吸40.5%、AED 56.1%)」、「自分が対処した相手が死亡したり状態が悪化すると怖いから(心臓マッサージ 53.0%)」といった理由が挙げられました。

993_P5_03.jpg 日赤では全国の支部で一次救命処置を学べる赤十字救急法の講習を開催しています。日赤本社の救護・福祉部 健康安全課 武久伸輔(たけひさしんすけ)課長は次のように話します。

「一次救命処置は難しい技術などは必要なく、一般市民でも十分実践できます。青少年赤十字の小学生にも講習を行っていますし、実際に子どもが大人の命を救った事例もあります。緊急事態に適切に対応できる人が増えることで、誰かの大切な命を救うだけでなく、万が一あなたが倒れたときに誰かが助けてくれるかもしれない。想像してみてください。大切な人が、目の前で突然倒れたら…。大切な命を救うために、一次救命処置を学んでいただくことを推奨します」

■赤十字救急法などの講習の受講や開講スケジュールについては、お近くの支部へおたずねください。
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心肺蘇生法を学べる動画もあります)

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