【献血まるわかり辞典】vol.11 「オープン献血」 「なるほど!」と思わずヒザを打つ“献血にまつわる豆知識”を紹介。 第11回は、会社内で献血ができる 「オープン献血」をご紹介!

会社の会議室が…献血ルームに変身!

 日赤では、献血ルームや献血バスのほか、協力企業の会議室などで採血を行う「オープン献血」というスタイルでも献血を実施しています。

 オープン献血は、いわば献血ルームを一時的に会議室で再現するようなもの。会場には採血に必要な医療用資機材の設置だけでなく、医師・看護師・事務スタッフが派遣されます。

 会議室での設営の一例を紹介すると、まず採血ベッド4台(最小セット)を設置(イラスト参照)。その近くに医師による問診、看護師による採血前検査のスペースを配置し、受付と待機席を用意。採血ベッドの間には看護師の席も用意します。

小さめの会場で行う場合の設営のイメージ
(※会場によって設営内容・位置は異なる可能性があります)

 これらの設営内容はあらかじめ企業の担当者にも確認してもらい、安全性を理解・納得していただいた上で献血を開始します。オープン献血は、会議室の限られた空間で【問診→採血→休憩】を完結させるため、同時刻に大勢が集まらないように事前の告知や誘導、予約の徹底といった一連の手続きも、その企業にご協力いただいています。

オープン献血での採血の様子。毛布やタオルなどの備品も全て持ち込む

 コロナ禍で企業や学校の献血協力が得にくい中、大変な時だからこそ協力したいとオープン献血を実施してくださる企業もありました。換気や消毒を徹底して安心安全に整えた会議室は、世界に1つだけの特別な献血ルームになります。