赤十字名所紀行「少年赤十字団発祥の地碑」(滋賀県守山市) ニッポンの赤十字ゆかりの地を巡る Vol.11

「青少年赤十字創設100周年」
発祥の地で受け継がれるJRC精神

 1922年に産声を上げた青少年赤十字(Junior Red Cross, JRC)。この年、全国に先駆けて少年赤十字団を結成したのが、琵琶湖に面した守山市にある守山尋常高等小学校(現・守山市立守山小学校)です。JRC創設100周年を迎える現在、同校はJRC精神を基盤とした特色ある教育を実施しています。毎週金曜日にJRCタイムを設け、JRCの実践目標の1つである“奉仕”として「学校菜園で野菜を育てて収穫→近隣にお裾分け→喜ばれる体験」など、その教育は喜びを持ってボランティアに取り組む心を育てる、赤十字活動の土台とも言えるものです。 


 2004年7月、JRC発祥の歴史を後世に残そうとJR守山駅西口広場に「少年赤十字団発祥の地碑」が建立されました。「世界を抱く大空を見上げて明るい未来に思いを馳せ、人間尊重の精神を胸に、気づき、考え、実行する、心豊かでたくましい子どもの姿」をイメージしたこの碑のそばには、赤十字のシンボルツリーであるイトスギも植樹されています。顕彰碑にはJRCの実践目標である「健康・安全」「奉仕」「国際理解・親善」が刻まれています。

少年赤十字団発祥の地碑