赤十字、 世界の「現場」から(イエメン) 赤十字国際委員会(ICRC)が展開する紛争地での保護活動や避難民支援。 その活動現場で切り取られた、知られざる世界の姿、世界の課題。

イエメンの都市タイズで廃棄物の山から売れそうなゴミを集める少年。缶やガラスなどがむき出しで散乱している場所だが少年は裸足(はだし)で歩く。紛争により経済が破綻し、不衛生な環境が常態化したイエメンでは、コロナ以外にも、さまざまな感染症が人々の命を奪っている。

イエメンでは、内戦、空爆、コレラのまん延などにより約2000万人が人道支援を必要としている。2500以上の学校が破壊され、200万の子どもたちが学校に通えていない。現地赤新月社は医療施設に薬や救急医療用品を提供し、紛争の被害者に食料を配付している。