全国の園長、学校長が議論~青少年赤十字活動の取り組み学ぶ~

青少年赤十字には各都道府県に青少年赤十字加盟校の教員で組織された「青少年赤十字指導者協議会」があり、主に加盟校の校長先生が代表として会長を務めています。
各都道府県の会長が全国から日赤本社(東京)一堂に会して、青少年赤十字のより一層の発展と普及促進を目的に毎年開催しているのが、「青少年赤十字全国指導者協議会総会・研修会」です。今年度も新型コロナウイルス感染拡大を受け、昨年度に続きオンラインで開催しました。

役員の改選~現全国指導者協議会会長が再任しました~

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会長の2年の任期が今年度末をもって満了するため、本総会で次期会長を選出しました。現青少年赤十字全国指導者協議会会長である、滋賀県守山市立守山小学校 田中滋規校長の再任が賛成多数で決まりました。任期は令和4年4月から2年間の予定です。
田中会長がご指導される守山小学校は、青少年赤十字が日本で初めて誕生したといわれる伝統ある学校です。

青少年赤十字と新学習指導要領の共通点とは?

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研修会では、日本赤十字社から報告を行いました。生徒一人ひとりが持つべき力であるリーダーシップに関するノウハウやオンライン研修での工夫、青少年赤十字加盟のメリット、学習指導要領と青少年赤十字の共通点について説明しました。学習指導要領と青少年赤十字の共通点は、教育課程の基本と教育課程の役割の共通点として、「人間尊重の精神」「生命に対する畏敬の念」「豊かな心」を例として挙げました。また、学習指導要領と青少年赤十字の実践目標・態度目標に通じるキーワードを随所に見つけることができ、学校教育が目指すものと合致していることを共通点として挙げました。

~青少年赤十字発祥の地の取り組み~

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再任が決まった田中会長より、守山小学校の取り組みについて報告をいただきました。守山小学校では「JRCタイム」と名付けられる、青少年赤十字の実践目標である「健康・安全」「奉仕」「国際理解・親善」について考える活動を行っています。具体例としては、安全な遊びや危険な場所の共有、スリッパ並べ、異年齢交流などです。
また、新型コロナウイルス感染症対策の取り組みとして、県支部内対策コンテストに応募し、そのアイデアを滋賀県内の学校に周知しました。

各都道府県で抱える「課題」を解決するために

「いじめ」「防災」「コロナ禍での青少年赤十字活動」「青少年赤十字創設100周年」の4つのトピックに分かれ、ディスカッションを実施しました。
学校の課題の1つである「いじめ」を話し合ったグループでは、各県における未然防止や工夫などを共有し、青少年赤十字を通じて具体的に取り組める活動について議論しました。コロナ禍での差別や偏見をなくすため、「新型コロナウイルス感染症3つの顔を知ろう」の教材を日本赤十字社職員が講演し、いじめの未然防止に取り組んだなどの意見が挙げられました。
「防災」では、各県で重要視している災害に対する取り組みを共有した後、日赤が制作した冊子「まもるいのち ひろめるぼうさい」の改定必要箇所について検討しました。復旧・復興に関すること、共助や公助を取り入れるなどの意見が挙げられました。
「コロナ禍での青少年赤十字活動」では、コロナ禍における各県の活動の取り組みや工夫を共有し、活動制限下でもできることについて議論しました。具体的には、ボランタリー・サービス(奉仕活動)などの意見が挙げられました。
「青少年赤十字創設100周年」では、各県における活動計画を共有しました。県内近隣の学校とオンラインで繋ぎ、夢と希望が湧くような取り組みを行いたいといった意見が挙げられました。
参加者からは、「多方面から有意義な情報に触れることができた」、「青少年赤十字創設100周年に向けて頑張りたい」などの感想や意気込みがありました。

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青少年赤十字のより一層の発展と普及促進を目指した全国指導者協議会の活動に、引き続きご支援賜りますよう、何卒よろしくお願いいたします。

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