【NHK海外たすけあい】12月1日(水)スタート 感染症から誰も取り残さない。

キャンペーン期間12月1日(水)~12月25日(土)

日本赤十字社(本社:東京都港区、社長:大塚義治)は2021年12月1日(水)から12月25日(土)まで、「NHK海外たすけあい」を実施いたします。
世界各地で紛争や自然災害、病気などで苦しんでいる人々を救うために日本赤十字社とNHK、NHK厚生文化事業団が例年12月に実施している募金キャンペーンで、39回目を迎えます。
今年は、世界で新型コロナウイルスの感染が再拡大する中、“感染症から誰も取り残さない。”をテーマに、より困難な状況に置かれている人々を取り残さず、活動し続けている赤十字の姿を伝えます。

<2021年「NHK海外たすけあい」キャンペーン概要>

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■キャンペーン期間
12月1日(水)~12月25日(土)

■主催
日本赤十字社、NHK、NHK厚生文化事業団

■NHK海外たすけあい特設サイト
【URL:https://www.jrc.or.jp/lp/kaigai/ 】


■キャンペーンビジュアルについて
テーマ:“感染症から誰も取り残さない。”

今年のフローレンス・ナイチンゲール記章(※)を受章し、現在、バングラデシュに派遣されている看護師・苫米地則子の姿を通じ、現地での赤十字の活動の様子を表現しています。
※「フローレンス・ナイチンゲール記章」については、こちらをご覧ください。
https://www.jrc.or.jp/medical-and-welfare/nurse/nightingale/
https://www.jrc.or.jp/press/2021/0513_017652.html

■ドキュメンタリー番組「日本赤十字社Presentsバングラデシュ避難民に寄り添って ~海外救援看護師のルポルタージュ~」

2017年8月、ミャンマーで発生した大規模な暴力から逃れ、隣国バングラデシュに避難した70万もの避難民は、今なお行き場所を失ったまま避難民キャンプに閉じ込められています。そんな厳しい生活を送る避難民が「ジャパンクリニック」と呼ぶ日本赤十字社の診療所と、避難民の痛みを分かつように奮闘する海外救援看護師のルポルタージュ。番組ではミャンマーでの暴力発生当時の貴重な証言も収録しています。

「NHK海外たすけあい特設サイト」にてご覧いただけます。 https://www.jrc.or.jp/lp/kaigai/
・語り: 菊池桃子
・出演:フローレンス・ナイチンゲール記章受章者 日本赤十字社バングラデシュ主席代表 苫米地則子 ほか
※国際赤十字では、政治的・民族的背景および避難されている方々の多様性に配慮し、「ロヒンギャ」という表現を使用しないこととしています。
※11月28日(日)にBS-TBSにて放送したものと同じ内容です。

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■NHK番組「あなたのやさしさを2021~NHK海外たすけあい~」

新型コロナ禍において、さまざまな理由により生活基盤が十分ではない人々は、より大きな感染リスクや脅威に晒されています。そんな中、ルワンダで保健衛生活動を展開する日赤職員の姿を通じて、感染症から誰も取り残さないために、今、わたしたちにできることはなにか?を問いかけます。

・初回放送日:12月2日(木)23:30~23:35<総合>
・出   演:小野莉奈(女優・大河ドラマ「青天を衝け」渋沢歌子役)
※放送日時は変更となる場合があります。
※NHK海外たすけあい期間中、数回の再放送<総合ほか>を予定しております。

■支援が必要な理由と「海外たすけあい」で実現する支援について

【理由】感染症拡大の影響により、困難な状況にある人々がより深刻な影響を受けている

「紛争+感染症」、「災害+感染症」といった複合的人道危機への対応が求められています。
紛争や暴力行為で医療体制が脆弱となった地域では、感染症の発見や管理、経過観察に手が及ばず、またそのこと自体が軽視されることで、人道課題に負のスパイラルをもたらしています。
また、自然災害の発生は規模・頻度ともにますます顕著になっています。コロナ禍においても台風、サイクロン、干ばつ、洪水、地震といった自然災害は容赦なく人々に襲いかかります。

【実現する行動】

感染症への対応は、感染予防の正しい知識を広める活動や感染患者の救急搬送、治療支援など多岐に渡ります。その地域のことをよく理解している現地赤十字スタッフやボランティアが地元の人々のニーズに沿った支援を届けるべく活動します。赤十字は、世界192の国と地域に広がるネットワークという強みを生かし、コロナ禍において誰一人取り残さないよう支援を続けます。
また、コロナ禍において人々の関心が集まりにくい紛争や災害、その他の複合的な人道危機に対しても支援を届けます。水や食料、医療、こころのケアなどの緊急的な支援に留まらず、レジリエンス(病気や災害等に自ら予防・対応し、いざという時に立ち上がる力、逆境を乗り越える力)を高めるための感染症の予防教育や防災教育、救急法の普及などを実施します。
特定の分野や特定のカテゴリーの人々に限らず、支援を最も必要とする人々を中心に、そのニーズに合ったサステナブル(持続可能)な支援を目指します。

■昨年度、実現した活動例

昨年度の支援実績①

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バングラデシュ南部避難民など、テレビやラジオの情報へのアクセスが制限される人々に対して、世帯訪問などを通じて感染症対策などの正しい情報を普及しました。
また、感染拡大する世界各地において、感染患者の救急搬送や隔離、治療、高齢者や自宅待機者への薬や食料の配付、こころのケア電話相談なども実施しました。   
(「NHK海外たすけあい特設サイト」にて詳しくご覧いただけますhttps://www.jrc.or.jp/lp/kaigai/ )

写真:世帯訪問による手洗い啓発

昨年度の支援実績②

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ルワンダでは、気候変動の影響による自然災害や貧困に負けない村づくりを目指して、活動の担い手となる地域のボランティアに救急法や地域保健に関する研修を実施しました。
また、栄養改善のための共同菜園や清潔で安全に配慮したトイレも整備しました。
(NHK番組「あなたのやさしさを2021~NHK海外たすけあい~」で詳しくご覧いただけます)

写真:地域ボランティアへの救急法指導