【日赤ヨルダン派遣要員帰国報告会】~いつか国に帰り平穏な暮らしを取り戻すまで

長期化するシリア危機


2011年にシリア国内での内戦が本格化してから6年以上が経過しました。戦火から逃れるためこれまでに650万人が国内避難民となり、520万人がヨルダンをはじめとするシリアの周辺国へ避難しています(2017年9月現在、国連調べ)。これらの難民に対しては、赤十字は、各国政府と国連機関やNGOなどとともに支援を続けていますが、危機が長期化して資金集めが困難になってきたことから多くの団体が撤退を余儀なくされ、難民の暮らしは益々厳しくなっています。

報告会 ー開催概要ー


2017年4月よりヨルダンへ派遣され、約8カ月間にわたり地域住民参加型保健事業等に従事した平田こずえ看護師(日本赤十字社和歌山医療センター)が、ヨルダンへ流入した難民の現状と、その状況の改善に向けて国際赤十字が取り組んでいる活動を報告いたします。

■日時:2017年12月14日(木)15:30から16:30(開場は15:15)
■場所:日本赤十字社本社(東京都港区芝大門1-1-3) 1階 クロスラウンジ
■派遣先:ヨルダン・ハシュミット王国
■派遣期間:2017年4月25日~2017年12月13日(約8か月)
■派遣者:平田 こずえ(ひらた こずえ:日本赤十字社和歌山医療センター 看護師)
■派遣者略歴: 国内の私立大学(文系)卒業後、看護学校へ進学し、看護師免許を取得。2003年日本赤十字社和歌山医療センターへ入職後、フィリピンにて地域保健活動に携わって以来、イラク・ハイチなど数々の国内・国際災害救援事業に従事する。

事業概要


国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)ヨルダン事務所は、2011年にシリアで発生した国内紛争開始当初から、シリア難民への支援をヨルダン赤新月社を通じて行ってきました。その支援の1つとして地域住民も保健事業を実施し、研修を受けた地域住民のボランティアが担当地域のシリア難民だけでなく彼らを受け入れるコミュニティに対しても、病気の予防法などの働きかけを通し、少しでも健康な生活を送れるよう活動しています。