【帰国報告会】 日赤内科医がギリシャの 難民キャンプの現状を報告

中東、北アフリカそしてヨーロッパで、難民の苦難が続いています。欧州を目指す難民の多くが私たちの想像を絶する旅をし、一部は命からがら欧州の地を踏み、一部は望みを絶たれ、暗く深い海に沈みます。日を重ねるごとに、移民や難民のためのキャンプでは収容人数が増加し生活環境の悪化や医療不足に悩まされています。

日本赤十字社では、本年3月よりギリシャの難民キャンプで医療支援活動をする国際赤十字の医療チームに、助産師や医師を派遣しております。今回は、現地で約1カ月間活動した高山赤十字病院の白子医師から、行き場を無くして滞留している難民や移民の現状と、その状況を改善しようと取り組んでいる国際赤十字の動きを報告いたします。

報告は現地の写真や人びとの声などを基に行います。

■日時:2016年6月17日(金) 13:30から14:30(開場は13:15)

■場所:日本赤十字社本社(東京都港区芝大門1-1-3) 1階 エントランスホール

■派遣先:ギリシャ共和国 中央マケドニア地方 (ヘルソ、ネオカバラの難民保護施設で活動)

■派遣期間:2016年5月18日~2016年6月16日(約1カ月間)

■派遣者:白子(しろこ) 順子(じゅんこ)(高山赤十字病院 第一内科部長兼健診部長)

■派遣者略歴:1994年にカンボジアにおいて開発協力事業に携わって以来、インドネシアのスマトラ沖地震救援、パキスタン北部地震救援、ジンバブエやハイチでのコレラ救援など数々の国際的な人道支援活動を経験。

■事業概要:ギリシャに流入する難民に対しての医療ニーズが高まる中、ギリシャ政府は赤十字に対し同国北部の難民キャンプ等での医療支援を要請。これを受けて、国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)は、2015年3月よりフィンランド・ドイツ・日本からなる国際編成チームによる基礎保健緊急対応ユニット(仮設診療所、巡回診療等を実施するもの)の出動を決定。日本赤十字社からは、これまでチームの要員として助産師1人、内科医1人を派遣し、妊婦健診や総合診療などの医療活動を実施。