What's new of the Movement
世界では今も、紛争や自然災害、感染症などで多くの人々が苦しんでいます。今回は、そんな世界の人道危機の一つひとつに向き合う国際赤十字の最近の活動について、国際赤十字・赤新月社連盟（以下、連盟）や赤十字国際委員会（以下、ICRC）のニュース記事からいくつか取り出してご紹介します。
リビア：輸送コンテナから移民を救出
©IFRC
リビア沿岸のフムスで輸送用コンテナが見つかり、リビア赤新月社のボランティアは、56人の移民を救出、13人の遺体を収容しました。ヨーロッパに向かおうとした移民の遺体をリビア赤新月社のチームが収容したのは、今週に入って2度目です。助かった人の中には、ひどい怪我や骨折をしている人もいます。ボランティアは応急手当てやこころのケアを行い、食料や毛布を配布しました。国際移住機関（IOM）によると、今年に入って300人以上の移民が地中海でおぼれて命を落としています。詳しくは連盟のホームページ（英文）をご覧ください。
https://media.ifrc.org/ifrc/2017/02/23/red-crescent-helps-migrants-rescued-from-shipping-container-in-libya/
イエメン：民間人の犠牲者が拡大
©Mohamed Yaseen/ICRC
「拡大する戦火で多数の民間人の犠牲者が出ています。紛争当事者は国際人道法を遵守すべきです」と、ICRCの中東地域代表のマルディーニ氏は語ります。国際人道法に基づき、安全な地域への非難を希望する人、やむを得ず留まる人々の安全は確保されなければなりません。また、傷ついた市民や兵士は手当を受ける権利があるほか、投降や収容された兵士は人道的に処遇されなければいけません。「我々はアル・モカなどの戦闘地域への安全なアクセスを申請しており、民間人への必要な支援ができるようスタンバイしています」
詳しくはICRCのホームページ（英文）をご覧ください。
https://www.icrc.org/en/document/yemen-urgent-plea-warring-parties-spare-civilians
イラク：モスルから押し寄せる避難民
©Iraqi Red Crescent
イラク北部では、モスルでの戦闘の影響で多くの人々が家を失ったり、周辺地域に逃れ、いまも避難生活を続けています。
イラク赤新月社のスタッフやボランティアは、避難民キャンプで食料や救援物資の供給に力を入れています。またモスルや周辺地域からキャンプに逃れてきた人々にこころのケアも行っています。イラク北部のキャンプでは、6000世帯、約3万人分の宿舎を用意して戦火を逃れた避難民に提供しています。詳しくはイラク赤新月社のホームページ（英文）をご覧ください。
https://en.ircs.org.iq/
ケニア：干ばつで家畜が次々と犠牲に
干ばつにより死んだ家畜©Kenya Red Cross
2月初め、47郡のうち23郡が干ばつの被害に見舞われているとして、緊急事態が宣言されました。国連人道問題調整事務所（OCHA）によると、十分な食料を入手できない人々の数は130万人から270万人に倍増しました。ケニア赤十字社は、被災した人々とに対し、食料の配給、水・公衆衛生、現金支給、および医療支援を続けています。
詳しくは連盟ホームページ（英文）をご覧ください。
http://www.ifrc.org/en/news-and-media/news-stories/africa/kenya/millions-cling-on-to-hope-as-drought-conditions-worsen-in-kenya-73843/
モンゴル：厳しい冬の寒冬害、ゾド
支援物資を受け取る被災者©IFRC
ゾドという厳しい冬の天候が、モンゴルで犠牲者を増やし続けています。15万人以上の人々が被災、4万5000頭以上の家畜が死にました。家畜で生計を立てる人々は絶望し、多くの家族は伝統的な生活を捨てて都市に移住。極貧と不安の生活を余儀なくされています。赤十字から支援を受けている被災者の物語と映像は以下連盟のホームページ（英語）をご覧ください。http://www.ifrc.org/en/news-and-media/news-stories/asia-pacific/mongolia/red-cross-respond-as-mongolian-herders-struggle-to-survive-winter-dzud-amidst-rising-livestock-deaths-73857/
https://www.youtube.com/watch?v=cA4kL-TXDXk
